実は超重要!塗装工事の足場は職人と現場を守る縁の下の力持ち
2021/11/16
時々見かける塗装工事の広告に『足場なし工事で安く施工できる』などと謳うものがあります。
工事をご検討の方の立場から見ると、料金が安くなるなら魅力的ですし、なんとなく足場なんて無くても施工できるものなの?と感じてしまいますよね。
勿論、現場の状況や工事の内容によっては足場が無くても施工できる場合も沢山あります。
今回は塗装工事の現場で足場がどのような役割を果たしているのか解説いたしまします。
この記事を最後までお読みいただくと足場が担う働きについて知ることができ、安全性を軽視した塗装業者を選ぶ恐れがなくなります。
筆者は京都市山科区を中心に活躍する塗装店『リペインターズ』の代表兼、現役塗装職人の高橋です。
塗装などのリフォーム業界歴25年の職人である私がこれまでに培った塗装に関する知識を皆様にご紹介させていただいております。
工事をご検討の際には金額だけではなく『安全性』も考慮した塗装業者をお選びいただくことをおすすめ致します。
足場が大切な3つの理由
現場によっては足場が不要な場合もあります。
しかし、戸建て住宅の外壁塗装や屋根塗装のような高所作業がある工事現場ではやはり足場は必要なことが多いのです。
此処では足場が果たす大切な役割を解説していきます。
高品質な工事を提供するため
塗装工事には種類は様々ありますが、どんな工事でもいきなり塗料を塗り始めることはしません。
現場の洗浄、下塗り、中塗り、上塗りなど、段階を経て、防水も兼ねていますので丁寧に仕上げていきます。
それは地に足の着く部分だろうと、高所だろうと関係ありません。
むしろ目に付きにくい屋根の上や高層階の外壁こそ、より丁寧に仕上げる職人の方が多いでしょう。
もしも足場のない現場であったなら、職人は塗りたい箇所まで腕を伸ばして無理な体制で塗装をしなければならず、腕の良い職人であってもいい加減な塗り方になってしまうかもしれません。
安定した足場の上でなら、高品質な塗装技術をスピーディーに提供できるため効率も良くなるのです。
安全確保のため
高所作業で恐ろしいのはやはり『落下』ですよね。
職人自身も慣れているとはいえ万が一の事がありますし、気を付けてはいても現場作業中に落下して大けがをする事例は毎年耳にします。
足場からの落下事故さえ起こる仕事において、安全な足場もない状況での作業はとんでもなく危険なことなのです。
屋根から落下して命を落としてしまった職人も過去にはおりましたので、可能な限り安全に仕事ができる環境を整えるためにはやはり足場は必要と言えるでしょう。
また、高所から工具などの物を落下してしまった際には、丁度真下に人がいたらケガでは済まない大事故になってしまう可能性だってあります。
塗装工事の足場には目隠しのようなネットが設置してあり、関係者以外の浸入が制限されている分、落下物が通行人に直撃する可能性は低いのです。
足場は現場の職人と近隣を歩く人を守る役割もあるのです。
塗料の飛散を防止するため
細心の注意を払っていても、強風などで塗料が飛び散ってしまうこともあります。
職人も人間なので業務の中で誤って飛び散らせてしまうこともあるかもしれません。
過去にはお客様の大切な車や、庭の木、塀などに塗料が付着してしまったり、隣家の敷地に飛んだ塗料が原因でご近所トラブルに発展してしまった事例もあるのです。
足場には塗料の飛散防止用のネットが設置されており、ある程度の塗料の飛散は防ぐことができるのです。
また、このネットは塗料塗りたての外壁や屋根の埃除けにも役立っており、美しい仕上がりを守っているのです。
足場は必要?不要?
足場の役割についてご理解いただけたかと思います。
しかし、現在ご検討中の工事に足場は必要か不要かわからないこともありますよね。
また、立地によっては足場の設置自体が難しいことだってあります。
まずは専門業者に尋ねてみましょう。
現地調査の際に聞いてみるのが良いと思います。
もしも、『足場がなければ安くなる』といった話が出た場合は要注意!
足場は通常、塗装業者の協力企業として『足場業者』が現場に入り設置するものなのですが、その費用が浮くので安くなるという仕組みなのです。
前述のように、本来足場が必要な工事には設置をしないと安全も効率も失われることになりますので、金額だけで決めてしまっては必ず良くない結果に陥ります。
ご不安でしたら近隣の塗装屋さん何件かに相見積をとっても良いでしょう。
勿論、京都市山科区近郊の現場でしたらリペインターズにお任せください!