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塗装出来ない!?劣化しても塗り直せない屋根材とメンテナンス方法

2023/11/06

塗装出来ない!?劣化しても塗り直せない屋根材

こんにちは!京都の外壁塗装専門店・リペインターズの広報担当です。

塗装できない屋根材

本日は髙橋社長から、塗装に向いていない屋根材について教えていただきましたのでご紹介いたします。

2000年前後、健康への影響で問題視されたアスベスト(石綿)を含まない製品の開発が盛んに行われました。
その時期に開発、販売された製品のうちの幾つかが非常に強度の低い屋根材であることが、経年と共に明らかになって参りました。

今では使われなくなった『石綿』は、以前は屋根材の強度を保つのに必要な素材の一つでした。
それが含まれない、『ノンアスベスト』の先駆け製品の一部は十分な強度を出すことができず、年月とともに脆くなっていっていることがわかってきました。

元々の強度の低い物に塗装を施しても劣化は止めることができず、無理やり塗装をしても数年でボロボロに剥がれ落ちてしまう事だってあります。

パミール

パミール

塗装NGの代表的な屋根材はニチハ製のパミールという製品。
この製品も2000年前後に生産された屋根材の1つです。

一見普通のスレート屋根ですが、年月が経つと端から乾燥して反り返るようになり、悪化するとミルフィーユのような層に分裂します。

これは、薄い素材を何層にも重ね合わせて作るパミールの製造法が影響しています。
製造時に貼り合わせた素材が剥がれて、素材の1枚1枚の間に隙間が出来るためミルフィーユのような見た目になってしまうのです。

この状態の屋根に、どんなに強力な塗料を塗っても強度を取り戻すことは出来ません。
無意味な塗装になるので、全くおすすめしないそうです。

コロニアルNEO

コロニアルNEOは、クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)が開発したアスベストを含まないスレート屋根の種類です。しかし、無数のひび割れや大きな欠けが目立つなどの不具合があり、現在は製造が中止されています。さらに、10年ほどで劣化症状が現れるため、「塗装できない屋根」として知られています。

コロニアルNEOの症状の一つは、方向性のない無数のひび割れです。耐久性が弱いため、すぐにひびが入ってしまい、屋根に登った時には人の重さで割れてしまうこともあります。また、大きな欠けも頻繁に発生します。コロニアルNEOが割れて落下してしまう例も少なくありません。メンテナンスのため屋根に登ったとしても、ひび割れが広がってしまうこともあります。屋根材が割れて落下してしまうケースも少なくありません。

このような特徴や注意点を踏まえて、コロニアルNEOに塗装をするのはおすすめいたしません。

セキスイかわらU

セキスイかわらUは、瓦を模した圧型スレート(セメント瓦)で、軽くて強い特徴を持ち、屋根カバー工法が可能なスレート屋根材です。積水屋根システム株式会社(旧セキスイルーフテック)から、1970年から2007年まで販売されました。

1975年から1990年の15年間のセキスイかわらUには、約10~15%のアスベストが含まれており、耐久性もありました。1990年からはノンアスベストのセキスイかわらUが販売されましたが、発売から間もなくして剥がれや割れなどのクレームが報告されました。
その後、セキスイかわらUは2007年に販売が中止されました。

ノンアスベストのセキスイかわらUの症状には上記の屋根全面と同様、塗膜の剥がれやクラック(ヒビ割れ)、基材の崩れなどが挙げられます。末期症状では、塗膜の剥がれやヒビ割れ箇所に水分が浸入し、基材がボロボロになってしまうといった状態に。いずれの症状も、屋根材の修復は困難です。一時的な補修をしてもすぐに症状が再発してしまうため根本的な解決となる屋根修理が必要となります。

スタッフのつぶやき 塗装出来ない屋根(番外編)後編

 塗装出来ないとどうなるか?

屋根はメンテナンスなしで放っておくと、雨水が表面の屋根材から下地のルーフィングシート(防水紙)に浸透し、劣化させ、そのまた下の野地板の構造材を、濡らして腐らせる結果になります。

2000年前後の屋根材はアスベストの危険性の、世論が高まった時期に生産されたのでアスベストに代わる代替品が開発されるのを、待たずにノンアスベスト化されました。
そのため、この時期の屋根材は耐久性が無いに等しい物が多いので、早めの改修が必須です。

解決策

劣化して部分的に割れている、個所を差し替えする事も出来ますが、差し替え時に隣の屋根材が、簡単に傷んでしまう事もございます。
前述のとおり歩いただけで割れてしまう事もあるので、劣化していく時間の問題であり、いたちごっこになります。

塗装できない屋根材のメンテナンス方法

屋根はメンテナンスなしで放っておくと、雨水が表面の屋根材から下地のルーフィングシート(防水紙)に浸透し、劣化させ、そのまた下の野地板の構造材を、濡らして腐らせる結果になります。

2000年前後の屋根材はアスベストの危険性の、世論が高まった時期に生産されたのでアスベストに代わる代替品が開発されるのを待たずにノンアスベスト化されました。そのため、この時期の屋根材は耐久性が無いに等しい物が多いので、早めの改修が必須です。

改修方法には既存の屋根材の上から新しい下地材と屋根材を被せる「屋根カバー工法」や、古い屋根材を取り外し、新しい下地材と屋根材を葺く「葺き替え」がございます。ご自宅の屋根はどのようにメンテナンスするのが適切か、一度プロに点検をしてもらいましょう。

まとめ

今回は、塗装ができない屋根材をご紹介いたしました。

ちょうど2000年前後というのは、非アスベスト化の波が建築業界に、押し寄せた年代でありました。
アスベストというのは、ひじょうに耐久性のある建材でありまして、雨風に晒させる屋根材としましては、耐久性が出ますので打って付けだったのです。

しかし、肺がんや中皮腫を発症する発がん性物質が問題となり、現在では使用はおろか製造も禁止になりました。
問題に起こりだした時に、建材メーカーは使用をストップしましたので、耐久性が劣る屋根材が市場に流通しました。
その事により過去に販売した屋根材よりも長持ちしない現象が起こりました。
ノンアスベスト化された屋根材使用の、お住まいを所有のお客様には受け入れたく事かもしれませんが、出来るだけ早期の改修を施し、建物の保全に勤める事をお勧めします。

お家に以上の屋根材を使われている方も諦めないでください。
リペインターズでは、お客様のご要望に少しでも近づけますよう最大限の努力を致します。
実際に現地で屋根の状態を診断し、最適な工法を一生懸命考えます。

京都市山科区近郊の屋根塗装、外壁塗装、その他の塗装に関する工事は、リペインターズにご相談ください!

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