木材の腐食防止!木部塗装の重要性をご案内!
2024/11/12
木の風合いを活かした家、
木のぬくもりを感じる生活空間
美しい木目を見せる事でデザイン性を高める建築は現在でも人気で、こだわりをもつ方も少なくないでしょう。
昨今は窯業サイディングや板金など、木材よりも耐水性・耐久性に優れた建材は沢山ありますが、あえて昔ながらの木材を使用した建物も少なくありません。
しかし、屋外に木部がある場合は少し注意が必要です。
木部には木部のメンテナンスが必要で、怠ると腐食などの不具合の元になります。
今回は、木部塗装についてご紹介させて頂きます。
木部塗装を怠ると
木材は水を吸う性質がありますので、塗装をしていない状態ではスポンジの様に水分を吸い上げます。
そして内部から腐食する事態となるのです。
腐食した木材の様子は想像に難くないと思います。
少しの衝撃で崩れるほど脆くなり、建材としての機能を果たさない状態になる可能性もあります。
腐食を防ぐため、木部に色褪せや毛羽立ち、塗装している部分なら塗膜の剥離があれば塗装のサインかもしれません。
木部を水から守るためのメンテナンス
前述の通り、木材そのものに防水性はほとんどないので、塗装の力でしか守る方法は無いのです。
木部塗装には大きく分けて2通りの塗料があります。
造膜型塗料
一般的な塗料と同様、木の表面に塗膜を作り、保護するタイプの塗料です。
木目や木材の感触は残らないので、木のデザイン性を気にしなくて良い箇所や、雨風や紫外線の影響を受けやすい場所に使います。
カラーバリエーションが豊富で、艶度合いも調整が可能な塗料です。
浸透型塗料
塗料を木材の内部に染み込ませることによって保護する塗料です。
木目や手触りをそのまま残すことが出来るため、きの風合いを活かせる箇所に使用します。
染込ませることで、撥水、防腐、防カビの効果が期待でき、表面の塗膜が無いので剥離して見た目が悪くなる心配がありません。
造膜型塗料よりも若干耐水性と耐久性が低めなので、定期的なメンテナンスは必要です。
浸透型塗料で特に有名な製品はキシラデコールです。
リペインターズの現場でも時々使用します。
塗装前の下地調整が重要
塗料も勿論大事ですが、下地調整も重要な作業の1つです。
木部塗装の前にはケレンと呼ばれる作業を行います。
このケレン、語源は英語のcleanからきているとされています。
塗装前の塗布面の汚れや残った古い塗膜を取り除く事で、素地に塗料が密着し、剥離しにくくなるのです。
ケレンには、皮すき、布ペーパー、台所用洗剤し、特に頑固な部分にはディスクサンダーを使う場合もあります。
木部以外でも剥離した塗膜がある箇所はケレンは必須です!
木部塗装のDIYは危険
簡単そうに見えて実は木部塗装は結構奥が深いのです。
木の性質、立地条件などを十分理解していないと、失敗するリスクが大きいのです。
表面的に美しくなっても、短期間で剥離する可能性もありますし、高所作業になったら滑落の危険も伴います。
しっかりプロに診断・施工をしてもらう方が安心安全で、おまけに安くすむ場合もあるのです。
まとめ
建物における木材の役割は多種多様で、そのメンテナンスも可別に変わってきます。
木のぬくもりを感じられる塗装、木を丈夫に長く使うための塗装。
用途に合わせた木部の塗装、メンテナンスは塗装のプロにご相談しましょう。
リペインターズでは木部塗装のご依頼も承っております。
お気軽にご相談ください。