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アルミは塗装できるの?塗装のプロが徹底解説!

2024/12/06

軽くて耐久性があり、加工が簡単なアルミは、私たちの生活の中に必要不可欠な素材の1つで、建材としてはドアやサッシなどにも利用されています。

広報担当はある日気付きました。
「アルミの塗装の依頼って少ないな…」と。
今回も高橋代表に聞いたことを、この場を借りてお伝えしたいと思います。

アルミってどんな素材?

そもそもアルミとは、どんな素材なのでしょう?
鉄や鉄を主成分とする鋼以外の金属は全て【非鉄金属】に分類され、アルミもこれに該当します。

アルミの特徴

耐久性

アルミは水分を吸収しない素材のため耐久性が高く、雨や雪の多い地域や沿岸部の建物の外壁材としても優秀です。

一般的な窯業サイディングが20~30年程の耐用年数に対し、アルミサイディングは新築から30年以上、条件次第では50年ほど品質を保ちます。

軽い

鋼材の3分の1ほどの重さしかないので、軽さを活かした利用をされています。
飛行機や新幹線、スマートフォン、建材でしたらサッシやベランダの手摺り、階段、玄関ドア、門扉、サイディングなどに使用されます。

さびにくい

鋼材に比べて錆に強い性質があります。
アルミニウムは酸素に反応しやすく、表面薄い酸化被膜を形成するため、酸化被膜が保護する役目をして錆を防ぐのです。
強い潮風に晒されてもアルミの船舶や建物が腐食しにくいのはこの為です。

加工しやすい

融点が660度と低く、延びも良いため鋳造や切削加工も可能です。
複雑な形状への加工も簡単なので建材としても重宝される素材です。

アルミの劣化

チョーキング

チョーキングは塗膜が劣化し顔料が粉状になって表面に浮き出てくる状態の事を指します。
手で触ると白っぽい粉が付着する現象です。
チョーキングしている部分は塗膜が劣化して、防水性は失われている事が多いので早めの塗り直しをオススメします。

錆び

アルミは、鉄のように赤茶色く錆びることはありません。
黒っぽく、あるいは白っぽい斑点が発生し脆くなる「腐食」の状態になります。
腐食にも大きく2種類あります。

粒界腐食

アルミを含む金属は目に見えない小さな粒子の集合体で出来ています。
粒子同士の境界部分の並びが乱れたり、不純物が付着すると腐食に弱くなることから、粒子の境界から進腐食を「粒界腐食」と呼びます。

孔食孔食

鉄などの金属に穴が空いたり傷がつくとそこから錆が発生する事があります。
アルミでも同様の事が起こります。
塩化物イオン(水中に溶解している塩化物の塩素分)の影響で、表面の保護膜が破壊されて発生することから、海辺の潮風等の影響を受けるケースが多いです。

塗装の方法

塗装の手順は以外にも通常の塗装大きく変わりません。

下地処理

変形しやすい形状もあるので丁寧に洗浄し、錆や傷がある場合はサンドペーパーで補修します。
腐食のある部分もしっかりペーパーを当てます。

下塗り

仕上げ塗料がしっかりのるように、接着剤の役割も果たすプライマーを塗布します。
プライマーにも沢山の種類がありますが、アルミをはじめ非鉄金属への塗装は万能プライマーを使用します。

中塗り・上塗り

プライマーが乾いたら、金属用の塗料を塗布します。
刷毛やローラーでは塗りムラや刷毛目が目立ってしまうかもしれないので、多くの場合は吹き付けで施工します。

DIYでアルミ塗装

基本的にできなくはない作業ですが、普段から塗装などしていない方は道具をそろえるところからのスタートになり、かえって高額になってしまう事もあります。
もちろん、プロに比べたら仕上がりの見た目は良くないでしょう。

塗装の仕事は簡単そうに見えて、意外と奥が深くて難しい事も多いのです。

まとめ

アルミも時間と共に錆や腐食が発生します。
正しくメンテナンスをすることで長く丈夫に使っていくことができます。
アルミ塗装は少しコツのいる塗装ですが、リペインターズにご相談ください!

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