京都市山科区の外壁塗装・屋根塗装はリペインターズへ

京都の塗装豆知識のご紹介

knowledge

京都の塗装豆知識

セメント瓦・モニエル瓦の塗装について

2023/11/14

強度と施工性の高さから建物の建造に重宝されている「セメント」は、建物を雨風から守る瓦として使われることもあります。
しかしセメント自体には防水の効果はほぼ無いに等しいので、セメント瓦を守る対策も必要になってきます。
今回は、モニエル瓦など様々なセメント瓦のメンテナンスについてご紹介致します。

セメントとは?

そもそもセメントとは何からできているのでしょうか?
セメントと日と一言で言っても幾つかの種類があります。
中でも最も多くの現場で使われているセメントは、石灰石と粘土などを混ぜて焼き、そこに石膏を加えて粉末にした物から出来ています。

セメントとコンクリート・モルタルの違いは?

セメントとよく似た材質の建材で、コンクリートとモルタルがあります。
実はコンクリートとモルタルも、セメントを元に作られているのです。

コンクリートの特徴

セメントに水と、砂や砂利といった「骨材」を混ぜて作られるのがコンクリートです。
強度が高く圧縮の力に対しては優れているものの、引っ張られる力には弱い特徴があります。
また、粘度が高いので加工にも手間がかかる点も特徴の1つです。

モルタルの特徴

対してモルタルは、セメントに水と砂を混ぜた建材です。
砂利が含まれない細かな粒子なので、レンガやブロックの接着剤や、外壁材として用いられる事が多い建材です。
滑らかな仕上がりになる事から仕上げ材にもなりますが、コンクリートほどの強度は期待できません。

モルタルの塗装について詳しく解説しています。

セメント瓦の特徴

セメント瓦は1980年代から90年代にかけて流行した屋根材です。
それまで主流だった陶器製の瓦よりも安価で作りやすい事も幸いし、高度経済成長期の住宅不足の折に重宝された建材です。
現在は殆ど製造されていない屋根材ですが、今でも使っている建物は多くみられます。

セメント由来の瓦の塗装方法

新しい塗膜の形成の妨げにならないよう古い塗膜を除去する為、高圧洗浄をしっかりと行います。
旧塗膜を落とし切って、ほぼ素地が見えるまで圧を上げて洗います。

次にセメント瓦の専用塗料を使い塗り進めていきます。
塗料メーカー各社が塗料を発売していおり、下塗りのシーラーから中塗り、上塗りへと材料を揃えて塗布していくのです。

セメント瓦の塗装が必要な理由

セメント瓦が流行した1980年代から90年代に使われた瓦は、現在40年程が経過しております。
もし、なにもメンテナンスをしていない状態使用されているのであれば、まず間違いなく黄色信号です。
瓦自体に割れやヒビが入ってしまっている場合は瓦の交換も必要になりますし、セメントに防水の効果は無いので塗膜が無い状態ではどんどん水を吸収するため、屋根の野地板や構造材を腐らせる原因にもなりえるのです。

再塗装に関しては新築時の施工から10年~15年までで塗装する事をおすすめします。
あまり劣化が進むと割れや欠落が生じる恐れもあります。
先程紹介したモニエル瓦はすでに取り扱いの会社が日本から撤退しているため入手困難なので、代替品の調達もなかなか難しい野が現状です。既存の物賀壊れてしまう前に早めの塗装工事が望ましいです。
割れや欠落が酷い場合は、葺き替えという選択肢をご提案させていただく場合もございます。

余談にはなりますが、昨今持ち主不明の空き家問題が度々報道されます。
私の住む山科区にもそのような空き家はありますが、中にはセメント瓦の屋根が落ちて今にも倒壊しそうな建物もあります。
メンテナンスされていないセメント瓦が水分を含み、湿気で構造材を腐らせて建物全体の強度を下げ、セメント瓦の重みに耐えられなくなった屋根が崩壊したのでしょう。
お住いの建物でそこまでの状態になる事は考えにくいですが、極端に放置しておくとそのような事態も引き起こされるのです。

セメント由来の瓦、「モニエル瓦」について

モニエル瓦とは1973年から日本国内で発売流通した乾式のコンクリート瓦のことです。
旧日本モニエル会社(ラファールジュルーフィング株式会社)が販売を開始しました。
2010年6月に日本法人の経営が苦しくなり日本市場から撤退する事になり37年の間販売を続けていたので、会社名のモニエルをとってモニエル瓦と言う通称として定着しました。

販売元が無くなったため現在は製品の入手が困難となり、割ってしまうと替えが効かずメンテナンスに支障が出ます。
材質自体もセメントと砂を混ぜ合わせて形成されており、主たる内容成分がセメントである為表面を塗装しなければ防水機能はありません。
表面には着色スラリーと言う着色剤が塗布しており、再塗装する際はこのスラリー層に注意を払わなければいけません。

モニエル瓦の塗装は注意が必要

セメント瓦が流行した時代に同じく流行したのがコンクリート製のモニエル瓦です。
意匠性の高さから一躍主要な屋根材の1つとなりました。
モニエル瓦も瓦と呼ばれていますが塗装できます。

ただモニエル瓦を塗装する際には、表面の着色スラリー層を完全に除去しなければいけません
中途半端な除去の仕方だと再塗装した際に残っている古いスラリー層とともに剝がれてしまいます。
その為、しっかりと高圧洗浄の段階で古い塗膜を除去しておかなければいけません。
また、モニエル瓦専用の塗料が存在するので、これを使用しなければいけません。

まとめ

セメント瓦は定期的にメンテナンスを行えば、長年使っていただける屋根材の一種です。
しかし、メンテナンスのサイクルが遅くなると、割れや欠けが発生する事もありますし、替えの瓦の調達が困難な場合があるなど、工事も大掛かりになる可能性があるため要注意です。
ご自宅の屋根がセメント瓦の方は、メンテナンスの一環としてリペインターズに点検をお申し付けください。

弊社リペインターズではモニエル瓦をはじめとするセメント瓦屋根の点検、屋根塗装も承っております。
どうぞお気軽にお問合せください。

現地調査依頼でQUOカードプレゼント
お問合せはこちらから

京都の塗装豆知識最新記事

TOP