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軒がある家の方が外壁は丈夫なのか?

2025/04/03

監修者

高橋彰

高橋 彰

二級建築士。株式会社ウェルビーホーム代表。
建築業界歴30年。「安心・丁寧・親切・安価」をモットーに、「どうやったらお客様が喜んでくれるか」を常に考えています。お客様のご要望に応じて塗装の他にリフォームなど改装工事も行っています。

家の軒(のき)は、外壁の保護に大きな役割を果たします。
軒のある家の方が一般的に外壁の劣化が遅く、耐久性も高いとされています。
今回はその理由について詳しく解説します。

軒の役割とは?

軒とは屋根が外壁よりも外側に張り出している部分のことです。
軒があることで以下のようなメリットがあります。

■雨から外壁を守る

軒があると外壁に直接雨が当たるのを防ぐことができます。
特に窯業系サイディングやモルタル壁は水に弱く、雨が当たり続けると劣化が早まります。

■紫外線の影響を軽減する

軒がない家では日差しが直接外壁に当たるため、紫外線による塗装の劣化が早くなります。
軒があれば、日差しを遮ることができるため、外壁の塗装が長持ちします。

■汚れやカビ・苔の発生を抑える

雨だれが少なくなるため、外壁が汚れにくくなります。
風通しが良くなることで湿気がこもりにくくなり、カビや苔の発生を抑える効果もあります。

軒がない家のデメリット

近年、デザイン性を重視した「軒ゼロ住宅」も増えていますが、次のようなデメリットがあります。

■外壁の劣化が早い

軒がないと雨風や紫外線の影響を直接受けるため、外壁の塗装やコーキングの劣化が早まります。
通常10~15年に1回の外壁塗装が必要なところ、軒のない家では7~12年ごとの塗装が推奨されます。

■雨漏りのリスクが高まる

軒がないと屋根と外壁の接続部分に雨水が入り込みやすく、雨漏りの原因になりやすいです。
コーキングや防水処理を特にしっかりしておかないと内部に水が侵入し、建物駆体に悪影響を及ぼし建物の寿命が短くなります。

■冷暖房の効率が下がる

軒がある家では、夏の日差しを遮り、冬は室内に光を取り込むことができます。
軒がない家では直射日光が室内に入りやすく、夏場に室温が上がりやすくなるため、エアコンの負担が大きくなります。

実際に行なった軒のある建物の外壁塗装

滋賀県守山市にて施工した、焼杉外壁とモルタルの外壁塗装工事の様子です。
焼杉板と軒裏木部の下地処理をしました。
既存の焼杉板には傷んでいる箇所もあるので、高圧洗浄はやや水圧を落として行ないました。
通常の水圧だと、杉板がもっと傷んでしまう可能性があったのです。

洗浄の水分が完全に乾いたことを確認してから、塗装作業に取り掛かります。
同様に軒天裏の木部、こちらは朱色(赤い神社の鳥居の色)に既存塗装されているので塗料がよく乗る様にペーパーを表面に当てて目荒らしして塗料が喰いつき良くなるようにしておきました。

焼杉板と軒天裏の塗装

杉板部分と軒天裏は同じ塗料を用いて2度塗りで厚みを持たせ、丈夫な塗膜の形成を促しました。
特に色褪せが激しかった箇所なので、塗装後は見違えるように美しくなりました。
焼杉板の太陽光がよく当たる場所は、本来の黒さが失われていましが塗装により焼き色を複現できました。

築年数の経った物件ではあったものの、お住いのお客様がメンテナンスをされながら大切に住まれていたことが分かるほど、大きな損傷もなくキレイなお宅でした。
軒が出ているおかげで外壁へのダメージが少なかったことも、家を長持ちさせる大きな要因の1つです。
塗装後は新築のよう、とまでは言いませんが、高級感が漂う外観になったと感じます。

まとめ

軒がある家の方が雨や紫外線の影響を受けにくく、外壁の劣化を抑えられるため長持ちしやすくなります。
ただし、軒がないデザインの家でも、定期的なメンテナンスを行うことで耐久性を確保することは可能です。もし軒がない家を選ぶ場合は、高耐久の塗料を使用したり、こまめな外壁の点検を心がけることが大切です。

 

リペインターズでは軒ゼロ住宅でも外壁や屋根を守る高性能の塗料も扱っております。
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