外壁やコンクリートに白い汚れを見つけたら?原因から対処法まで解説!
2025/01/13
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外壁、塀、コンクリートに付いた白い汚れの名称
正体不明だけれど、誰しも見かけたことのある、白い液体が流れ出して固まったようなあの汚れ。
ズバリ、「エフロレッセンス」と呼ばれます。略称「エフロ」または「白華現象」と呼ばれることもあります。
エフロの発生箇所・原因は?
発生原因
エフロレッセンスとはそもそもどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?
これは外から付着した汚れではありません。
雨水によって建材に含まれている化学成分が溶け出し、それが乾燥してだんだん固形化し、周囲の二酸化炭素と反応して白い塊となるのです。
その化学成分とは「水酸化カルシウム」です。
原料の石灰石は水に溶ける性質があるため、雨水に溶けだしてしまいます。
エフロが頻発する箇所
実は、エフロはセメントの含まれている箇所にしか発生しません。
先ほど述べた水酸化カルシウムは、セメントを作っている成分のひとつだからです。
セメントは、代表的な例としてコンクリート、モルタル、窯業系サイディング、スレート屋根、タイル下地などに使われています。
普段エフロを見かける頻度が高いのは、コンクリートか、外壁タイル同士の隙間ではないでしょうか。
ただ、発生するのはほとんどの場合、外から見て目立つ箇所ですので、外観に悪印象を及ぼしてしまう点が難点です。
そのエフロ、補修は必要?不要?
エフロの発生範囲が大きかったり、厚みがあり、完全に塊のようになっている場合には補修を検討するのがおすすめです。
発生範囲がわずかだったり、塊ではなく薄い液状の場合や、新築後すぐの発生は様子見してみて問題はないと考えられます。
もちろん、見た目が気になる場合には業者を探すとスピーディに除去してもらえます。
専用の薬剤や業務用機材を用いた対処が最適なケースもあるため、プロに点検・施工依頼するのが最も確実といえるでしょう。
建材の劣化が原因の場合
上述の通り、エフロの原因は建材から雨水とともに流出する成分です。
建材が経年劣化を起こし脆弱になると、微細なひびが入ったり欠けたりすることがあり、そのような劣化箇所から雨水が侵入してしまうのです。
エフロが直接健康被害や建材へのダメージを及ぼすということはありません。
ですので、それ自体を早急に除去しなければならないというより、「エフロの発生=建材が劣化しているサイン」と捉えることができるでしょう。
エフロ自体が問題というより、コンクリート、塀、タイル下地など、発生した建材そのものが弱ってしまっている可能性があるのです。
気になる場合はまずはプロに点検依頼!
どんなケースにせよ、プロの塗装業者さんに相談してみることで、除去はもちろんのこと、屋根やモルタルなどの場合は劣化した建材表面をコーティングする塗装工事なども必要に応じて行えます。
多少の劣化ならば、しっかり塗装して保護すれば雨水の浸食をブロックすることができ、再発を防げます。
塀やタイルの場合は塗装をせず、高圧洗浄や専用機材などを用いることが基本のため、コストや施工期間もより抑えられるでしょう。
そのため、まずは信頼できる業者さんを選んで現地点検を行ってもらうことがおすすめです。
発生箇所だけではなく建物全体の劣化度合いを点検し、建材の取り替えなど塗装以外のメンテナンスも必要と分かった場合には、別の専門業者を探すこともできます。
リペインターズでは、人柄と技術ともに選りすぐりの業者にご相談頂けますので、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせくださいね。