ボンタイル吹き付けとは?特徴やメリットデメリットをご紹介
2023/10/24
こんにちはリペインターズの広報担当です。
直近で入らせていただいている現場の工事がボンタイル吹き付けなので、この工法がどういうものかを詳しくご説明いたします。
Contents
ボンタイルの特徴について
ボンタイルとは?
「ボンタイル」とは外壁塗装の吹きつけ工法の一種です。表面に凹凸があり、立体的な見た目と表面がツルツルしていることが特徴です。
ボンタイルは別名『吹き付けタイル』とも言います。
「タイル」と聞くとまずは磁器製の板を、水廻りのお風呂場キッチン、外壁そして玄関のポーチから土間などに貼るような工事を想像されると思います。
「ボンタイル」とはそうした磁器タイルとは似ても似つかないものです。
「ボンタイル」という名称は実は商標名でしてドイツ、クノール社の商品ブランド名となります。
昭和39年から日本でも使われ始めました。
ボンタイルの「ボン」はドイツの地名で、「タイル」と言う言葉はラテン語のテグラ(tegura)の物を覆うと言う意味に由来するそうです。
この2つの言葉を掛け合わせてボンタイルと命名されました。
ボンタイル吹き付けの種類
ボンタイル吹き付けには「硬質ボンタイル」と「弾性ボンタイル」の二種類が存在します。
硬質ボンタイルの方が価格は安いですが、名前のように弾性に欠けるため下地への追従性に乏しく弾性ボンタイルよりもひび割れしやす傾向があります。
弾性ボンタイルは乾燥してもゴムのような弾性があるため、ひび割れをおこしにくくなっています。
ボンタイル吹き付けの工程
ボンタイル吹き付けの一般的な工程は、外壁を高圧洗浄した後、下塗りを行い、そしてスプレーガンで塗料を吹き付けます。
そしてコテやローラーで上から押さえて模様付けを行います。
吹き付けのまま仕上げる場合は「吹き放し仕上げ」といい、ローラーで押さえて仕上げる方法を「ヘッド押さえ仕上げ」といいます。
吹き付けを均等に行うのは技術を要し、また手で押さえて模様を作るため一つとして同じものはありません。
ボンタイル吹き付けのメリット
ボンタイル吹き付けは仕上がりの表面がつるつるしているので、汚れにくいというメリットがあります。凹凸はありますが、表面が滑らかなので汚れが雨と一緒に流れやすくなっています。
汚れがでてくると美観が損なわれるだけでなく、汚れが溜まってくるとそこに水も溜まりやすくなってしまいます。
そのため汚れのつきにくいボンタイルは一度の施工で長期にわたり美しい外観を保つことができるため、塗装の頻度が減り、コストを抑えることができます。
またボンタイルには防水性が高いというメリットもあります。
外壁などの建材には雨は天敵です。
その外壁に防水性を持たせるのが塗装の大きな役割ですが、防水性の高いものを選択することで長期間外壁を守ることができます。
そしてボンタイルは塗装する職人によって異なるデザインとなり、オリジナル性の高い外壁を楽しめます。
ボンタイル吹き付けのデメリット
ボンタイル吹き付けは通常の外壁塗装よりも工程が多くなり、その分工費が高くなります。
また職人の手作業であり、吹き付けも経験が必要な技術なので、仕上がりが技術によって左右されます。
そのためボンタイル吹き付けは、実績のある信頼できる業者に頼む必要があります。
その他の吹き付けとの違い
模様をつけていく塗装方法はボンタイル以外にも、リシン吹き付けやスタッコ吹き付け、スキン(セラミック)仕上げ、ジョリパット仕上げなどがあります。
ボンタイルとの大きな違いは仕上がり表面がザラザラとしているかツルツルしているかの違いです。
リシン吹き付けやスタッコ吹き付けは表面がざらざらしています。
リシン吹き付けの耐用年数は約6〜8年で、材料費が比較的安価で、通気性や透湿性に優れています。
スタッコ吹き付けはリシン吹き付けよりも高価ですが重厚感のある仕上がりとなります。耐用年数は約10〜12年です。
ボンタイルを施工する理由
これはボンタイルに限らず、他の模様付ける塗装方法もそうですが、装飾の一環です。
ツルっとした外壁ですとあまりにもあっさりしているので、装飾として模様を付けるのです。
・塗装で模様を付けて行く方法(ボンタイル、リシン、スタッコ等)
・下地の状態から左官屋さんが模様付けする工法、(ジョリパットなど・・・)
・もっと進むと外壁表面に本当に磁器物タイルを貼り付けて模様を付けていく方法もあります。
(こちらはタイル屋さんが担当する工事です。)
そのためボンタイルなどの吹き付けは、耐水性の高く、オリジナルの装飾がほしい方に向いています。
ボンタイルを吹き付ける具体例としては以下のようなことがあります。
増改築に伴い窓などの建具も枠ごと新しい物に交換する際に、既存の物と大きさが異なる場合もあります。
新しい窓枠の周囲が周りの外壁から浮いて見えないよう、外壁と同じ模様を付ける為、ボンタイルを用いて施工します。
施工後に違和感が残らないよう仕上げることが、塗装職人の腕の見せ処です!
まとめ
ボンタイルは吹付塗装の一種です。
表面がつるつるしているので汚れにくく、防水性が高いという特徴があります。
そして職人の手仕事による装飾性の高いオリジナルの外壁が楽しめます。
ボンタイル吹き付けには熟練の職人技を要し、経験の浅い職人では難しい作業です。
弊社では吹き付け塗装に対応できる職人が在中しておりますので、安心してお問い合わせください。
長期間にわたり美しい外壁を保つことができるボンタイルでも、時間が経つと少しずつ色褪せてしまう可能性があります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要となります。定期的な点検や補修をすることで、ボンディングタイルの美しさを長く保つことができます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
★ボンタイル吹き付け塗装の施工事例は下記をご覧ください。
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