塗料の吸い込みとは?
2023/11/06
こんにちはリペインターズの広報担当です。
今日と明日、京都市はあいにくの雨模様。おでかけするには足元が気になる日ですね。
夜間に降ってくれないものかと思っても、そう上手くいかないものですね・・・
雨が降ってしまうと塗装工事にも影響が出てしまいます。
塗装工事に影響するものはたくさんあり、その中の一つが塗料の「吸い込み」です。
今回はこの塗料の「吸い込み」について詳しくご説明していきます。
塗料の吸い込みとは?
皆さまは塗料の【吸い込み】という現象をご存知でしょうか?
外壁塗装や屋根塗装において、やっかいなのがこの塗料の“吸い込み”なのです。
例えるなら砂地に水を振りかけるかのごとく、塗布する対象となる外壁、屋根の建材に塗料が染み込んでいく状態の事です。
この“吸い込み”が激しいと塗料を何回も塗り重ねていかなければならず、塗料自体の必要量もそれだけ増していき塗装作業の時間も増えます。
作業の手間や必要な塗料が増えるだけでなく、吸い込むと言う事は塗料の塗膜を形成する樹脂が染み込んでいく訳ですから、外壁や屋根の表面に塗料の顔料だけが残ってしまう状態とも言えます。
そのため仮に吸い込みが収まるまで塗り重ねていくと表面には色の【むら】が発生します。
塗膜が形成できないということは、建材を保護する上で必要となる塗膜の厚みができないので、塗装で保護するという目的が達成できません!
そのため塗布対象の耐久性にも影響を及ぼします。
吸い込みが起こりやすい素材
塗料の吸い込みが起きやすい素材を上げますと『木部、コンクリート、スレート屋根』です。
つまり木やセメントなどの水が染み込みやすい部分は、液体である塗料も染み込みやすいといえます。
例えば劣化を起こしたスレート屋根は吸い込みが激しくなります。
これはスレートが主な取材がセメント材であり、スレートの表面を保護する塗膜が劣化して剥がれてくると素材がむき出しとなり、水を吸い込みやすいセメントは塗料も吸い込みやすくなります。
▷参考記事:スレート(カラーベスト)屋根の特徴や長持ちさせる為のメンテナンス内容をご紹介
吸い込みがない場合は?
ただ、この吸い込みというものはある程度必要なのです。
まったく吸い込みがないと塗料が建材に接着する効果が薄れてしまいますので、塗膜の持続効果が失われてしまいます。
これはこれで問題となります。
つまりバランスが重要と言う事になります。
吸い込みをコントロールするには
塗料の吸い込みが激しい場合は、その場所に適した吸い込みを止める材料でを使用します。
この材料には『フィラー』や『シーラー』といった下塗り材があります。
これらの材料を下地の状態に対して選択して使い分けを行います。
吸い込みが激しい原因は、例えば屋根材の場合でしたら下地の劣化が著しく激しいと吸い込みが増すので塗料がより多く必要となります。
そうなると費用もその分余計にかかってしまうため、メンテナンスと言う意味合いでは劣化が激しくない早目の修繕サイクルが最善といえます。
限界を超えてしまいますと、吸い込み以外でも下地材の割れや損傷という問題が発生してきます。
劣化が激しくなってくると、塗装では対応ができず、より大きな工事が必要となってきます。
塗装によるメンテナンスのサイクルとは?
まだ一度も外壁塗装工事を行った事が無い場合、最初の塗り替えは8年~12年経過がひとつの目安となります。
その後は使用する塗料の種類によって異なります。
たとえばシリコン塗料の場合は、10~15年、フッ素塗料であれば15~20年が次の塗り替えの目安です。
屋根塗装の場合10年がサイクルと言われていますが、素材によって異なり、トタンは7〜10年、スレートは8~15年、セメント瓦は10~20年、ガルバリウム鋼板屋根は10~25年が目安です。
ご自宅の屋根の種類に合わせてメンテナンスサイクルが異なります。
我が家もそろそろと思われたら一度ご相談ください。
リペインターズでは屋根、外壁の点検も受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。
本日はこの辺りで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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