屋根塗装に使用するタスペーサーとは?縁切りとの違いについて
2023/11/09
今回はタスペーサー設置についてお伝えしたいと思います。
タスペーサーとは聞きなれない言葉なのでご説明しますと、スレート屋根の縁切り作業に用いる部材です。
Contents
タスペーサーとは
屋根塗装の際にスレートとスレートが重なり合う間に挟み込む小型の部材の事を指します。
挟み込む事で隙間が空き、屋根の通気と排水が行えます。
取り付けないでいるとスレート屋根の内部に雨水が排出されずに溜まり。
スレート屋根の下地を痛めて雨漏りに繋がります。
しかし、瓦屋根などはタスペーサー設置の必要性が無く、スレート屋根の再塗装の際に塗料によってスレート重なり面がくっついてしまう事により使用します。
カッター縁切りの問題点
タスペーサーが普及する前の従来の縁切り作業は金属ヘラやカッターを使い、塗料が乾燥して固まった後に、上記の道具を使いスレート重なり面の塗料に切り込みを入れて開ける作業でした。
縁切り作業は職人二人で作業して終日かかる作業でした。
現場の状況や屋根の平米数によって翌日まで持ち越す事も頻繁にありました。
また縁切り作業時に思いもかけず、要らない所をカッターで傷つけてしまう事もあり、職人にとって神経を使う作業でもありました。
そして職人二人で終日作業に没頭する為、人工代が掛かり、結果工事代金に反映し、工事を依頼されるお客さまに取っても財布に優しくない結果になってしまいます。
タスペーサーのメリット
塗膜が剥がれる心配がない
タスペーサーは下塗り塗装の段階で設置しているため、新しできた塗膜を傷つけず、剥がれる心配もありません。
屋根材を傷つけることが無い
タスペーサー設置自体が屋根材の間に差し込むだけなので、塗装を傷つけない事があがります。
小型な部材なのでほとんど目立たなく違和感なく収まります。
差し込んでいるだけの部材ですが、上塗り塗料で固定されるので抜け落ちる事はほとんどありません。
風速50メートルでも飛んでいかない事が実証実験で確かめられています。
作業時間が短縮できる
タスペーサーのデメリット
設置する屋根材や施工方法を間違わなければ、これといったデメリットは無いでしょう。
劣化の症状が著しい屋根材に使用しますと、(挟み込む部材の為)屋根材を割ってしまう原因になります。
またスレート屋根用であるので、部材を選ばず使用できる物ではありません。
劣化が進んでいる屋根ではそもそもタスペーサーを使って屋根塗装をするよりもカバー工法が適しています。
まとめ
タスペーサーは瓦屋根の施工が少なくなり、スレート屋根が増えて来たことにより、市場に出回りました。
当初は屋根塗装の塗り替えのときは、カッターによる縁切り作業が主流を占めていたのが塗り替え塗装工事が増えて来た事により普及していった部材であります。
弊社でもタスペーサー設置において用法を守り正確に設置して屋根材の保全に努めております。
実際の施工の方も万全に施工をおこないましたので、写真を添付しておりますのでご確認ください。
最後までご閲覧ありがとうございました。
それでは今回はこのへんで失礼いたします。
京都市山科区を中心に外壁塗装工事、屋根塗装工事を承っているリペインターズです。
塗装に関しては経験豊かな職人が在籍しておりますので、お任せください!
山科区以外の地域からのお問合せも大歓迎なので、どうぞお気軽にお問い合わせください。