鉄部の劣化の原因と対処方法について
2023/11/01
こんにちは!京都の外壁塗装専門店・リペインターズの広報担当です。
皆さんも生活の中で錆びてしまった鉄を目にされる機会はあると思います。
強度と柔軟性を兼ね備えた鉄は建物の一部に使われることも多い建材です。
そんな鉄の最大の弱点は言わずもがな、錆です。
風雨や紫外線にさらされた鉄が簡単に錆びないようにコーティングする「鉄部塗装」は必要不可欠です。
外壁塗装の際に、外壁だけではなく、門扉や雨戸やポストなどの他、各板金部分などにも塗装を行います。
塗装をすることで鉄が錆びることを防いでいるのです。
今回は鉄部が劣化するとどうなるのか、各劣化症状や対策についてご紹介いたします。
Contents
鉄部の塗装をしないとどうなるの?
鉄部の露出
鉄部は、表面を塗装が作る膜によって保護されています。
その塗装が紫外線などによって日々劣化しています。鉄部の塗装が色褪せてきたらチェックを始める時期に差し掛かっています。
手で触った時に白っぽい粉が付着するのはチョーキングといい、塗膜劣化の初期段階です。
塗料に含まれる樹脂が紫外線などの影響で劣化し、顔料が表面に浮き出てしまっている状態で、塗料本来の効果(防錆、防水など)は十分に発揮されていません。
この状態で放置すれば近い間に塗膜が剥離を起こし、鉄部がむき出し状態になってしまいます。
塗膜が無い鉄部は何も保護されていないため非常に無防備です。
錆びの発生
塗膜による保護がなくなった部分の鉄は、水が酸素に晒されることで錆を発生させます。
酸素と鉄が結合すると酸化鉄へと変化し、酸化鉄になった鉄は体積を増し、残っている塗膜を押し上げるかたちになり剥離がどんどん進行していきます。
錆の発生が少量ならあまり気にならないかもしれませんが、放置していると錆はどんどん進行し、美観を損ねてしまいます。
特に家の正面にあるような門扉などが錆びてしまうとお家が暗いイメージになってしまいます。
内部に錆が回り腐食の進行
一部でも錆が発生すると、たとえ塗膜がまだ残った状態でも塗膜下で錆が進み、広範囲に広がっていきます。
錆びた鉄は、強度も柔軟性も失われて脆くなり、建物の一部としての役割を果たせなくなる事にもなります。
鉄骨の手摺の根本の部分が折れてしまったり、腐食が進行すると触っただけでぼろぼろと崩れてしまうこともあります。
こうなると耐久性が低下しており、危険な状態です。早めに補修をご検討ください。
こうなると塗装で直すことは不可能なので鉄部その物の取り替え工事や溶接作業が必要になります。
ここまで腐食が進行するとメンテナンスコストも高くなるため、早めの補修がおすすめです。
鉄部の劣化への対処方法
鉄部を劣化から守るには鉄部塗装が有効
鉄部を劣化から守るためには、定期的な鉄部の塗装が有効です。
タイミングとしては、チョーキング現象が出始めた頃がもっとも適切です。
錆が進行するとケレンという錆落としの作業に手間がかかり、その分費用も高くなります。
鉄部塗装の工程
ケレン作業
まずは剥がれた塗装など古い塗膜や、汚れ、錆を除去していきます。
このケレン作業は鉄部塗装において非常に重要です。錆の状態などに合わせてやすりやディスクサンダーなどの道具で表面をきれいにし、塗装が密着する状態にします。
錆止め塗装
ケレンの後に下塗りとして錆止め塗装を行います。
鉄部の表面に錆止め塗装を塗装することで塗膜を形成して鉄が空気に触れることを防ぎ、錆の発生を防ぎます。
錆止め材にも様々な種類があるため、特定の環境や用途に適した耐候性や耐腐食性を持つ塗料を選ぶことが重要です。
上塗り材の塗装
錆止めの後に上塗り材を二回塗装します。
二回塗装することでムラをなくし、塗膜の厚みが増して劣化要因である紫外線などからより強固に保護することができます。
鉄部の保護には定期的な点検とメンテナンスを
鉄は一度塗膜が剥がれてしまうとそこから錆が発生し、放置しているとどんどん錆が進行してしまいます。
錆が進行すると腐食によって安全性が低下し、建物そのものの耐久性にかかわる場合もあります。
鉄部の再塗装の目安は5~6年とされています。
塗装の状態を定期的に点検し、必要に応じて補修や塗装の再施工を行うことで、鉄部の劣化を防ぎます。
まとめ
鉄を錆から守るための方法の1つである塗装は、塗料の膜で鉄が水分に晒されることを防いでいます。
定期的な塗装を繰り返さなければ塗料は劣化し、徐々に鉄部も錆びて脆くなってしまいます。
完全に錆びてしまってからでは手遅れになりますので、時々塗膜の状態を確認しながら、少しでも気になる点があれば早めにプロのペンキ屋に相談しましょう。
リペインターズは京都市山科区を中心に鉄部塗装、外壁塗装など塗装工事一式を承っています。
塗装に関しては経験豊かな職人が在籍しておりますので、お任せください!
山科区以外の地域からのお問合せも大歓迎なので、どうぞお気軽にお問い合わせください。