塗装は何度塗り?塗り回数を守ることが大切です!
2023/12/12
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塗装の塗り回数について
外壁塗装や屋根塗装によって、見た目が美しくなるばかりではなく家や建物の防水性や耐久性を高めたりすることができますので、定期的な塗り替えをすることが重要です。
しかし、ただ塗るだけでよいというわけではありません。
塗料には各メーカーが指定する塗り回数や工程があります。それをきちんと守ることで丈夫な塗膜を形成でき、塗料本来が持っている性能を発揮することができます。
では、基本的に何度塗ればよいのでしょうか?
今回のコラムでは、塗料の塗り回数について解説していきます。
三度塗りが基本?
外壁塗装や屋根塗装は、一般的に下塗り→中塗り→上塗りの三度塗りが基本とされています。
塗装業者によっては下塗り+上塗り2回と言っていることもありますが、工程は同様です。
下塗り・中塗り・上塗りの目的
それぞれの工程の目的については以下の通りです。
下塗りの目的
下塗りの目的としては、
- 上塗り塗料の密着性を高める
- 塗料の吸い込みを抑える
- 塗装面を整える
の3つです。
下塗りを行うことで、中塗り・上塗り塗料の密着性を高め剥がれにくくし、塗料が外壁材や屋根材の染み込みを防止し十分な塗膜を形成できます。また、仕上がりを抑止凹凸ができないようにします。
中塗り、上塗りの目的
中塗りは塗料の性能を強化し、上塗り工程で密着性を高める目的があります。また、上塗りでは、厚みを出し強固な塗膜を形成し、耐久性や防水性を高める目的があります。
中塗りと上塗りには基本的に同じ塗料を使用することから、ムラがない仕上がりになります。
三度塗りではない場合
塗り回数をきちんと守って塗装を行うことが大切とお伝えしましたが、外壁や屋根の状態によってはそれ以上塗ることもあります。そのケースをご紹介します。
劣化が酷い
外壁材や屋根材の劣化が酷い場合は、塗料の吸い込みが激しくなります。指定された塗り回数では十分な塗膜が形成できない場合は、吸い込みが止まるまで下塗りを2度3度行うこともあります。
塗料メーカーが塗り回数を指定している
各塗料メーカーから様々な塗料が販売されていますが、塗料によっては3回以上の塗り回数を指定しているものもあります。その場合は指定した塗り回数で行う必要があります。それを守らないと施工不良となりすぐに剥がれたり、塗料本来の性能が発揮されなくなります。
▷参考記事:外壁塗膜の剥がれ・膨れはなぜ起こる?原因と対処法を徹底解説
3回以上塗る工法
「複層弾性仕上げ」「目地張り付け仕上げ」「サイディング2色塗り分け仕上げ」といった工法は、3回以上塗装します。
それぞれ機能性やデザイン性を高める工法ですので、多い場合5回以上塗るケースもあります。
クリアー塗装
クリアー塗装の場合は2度塗りが基本です。
クリアー塗装は、木部など元々の模様やデザインを活かしたい場合透明な塗料で塗装します。下塗りは行いませんので、2度塗りになります。
重要なのは規定を守り状態に応じた対応です
ご説明した通り、基本の塗り回数を守ることが大切です。
また、塗料の量と『乾燥時間』をメーカーが指定しています。
配布されているカタログ上でも、細かく『所要量、塗回数、間隔時間』を規定されていますので、この規定を守らないと塗料本来の性能が発揮出来ません。発揮出来ないばかりか、塗膜の剥がれ等などの不具合が後々に発生します。
例えば、外壁のモルタル壁や窯業系サイディング壁に下塗り塗料、中塗り塗料、上塗り塗料を三回塗りした時の合計平均塗膜は0.1ミリ(100ミクロン)前後になります。1回あたりの平均塗膜は0.03ミリ(30ミクロン)前後になります。
この塗料の厚みもローラー刷毛と吹き付けでは変わってきます。
外壁塗装の工法の中で現在、主流となっているローラーで塗布した方が一番、塗膜は厚いと言われ吹き付け塗装の厚みはローラー塗装と比べると、約半分から三分の一ほどです。
それならば、吹き付けは薄く耐久性はないのか?と言われば、そうではありません。
やはり、決められた用量と乾燥時間、しっかりとした塗布の回数でローラー刷毛での塗装と遜色無いと思います。
これが塗装後、直ぐに現れる訳ではないので基本を守り現場の状況に応じて対応ことが大切です。
まとめ
今回は、塗布回数を厳守することが重要だとご説明させていただきました。
塗装の回数や量、工程を守り、もし吸い込みが激しい場合は下塗りを複数行うなど状況を判断し塗装を行うことで、長く丈夫な外壁や屋根を保つことができます。
京都市山科区を中心に外壁塗装工事、屋根塗装工事を承っているリペインターズでは、塗り回数・工程を厳守し、塗装の経験豊かな職人が塗装しますので安心してお任せください!
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