築年数から見る外壁塗装のタイミングについて解説
2023/11/25
今回は新築時から経過してどのタイミングで外壁の再塗装を行えばいいか、お話ししたいと思います。
中古でご自分のお住まいをご購入された方は、購入時の契約書、登記簿謄本等などから現在築年数をお確かめの上、ご参考にしてください。
外壁塗装の必要性
外壁塗装を行うメリットは皆様のお住まいの保全です。
建物の構造中に水が侵入してくる事が、建物にとっては最もダメージが大きいのです。
躯体である構造材を錆びさせたり、腐食を招きます。
それを防止するため外側に面している外壁を塗装して、雨水の侵入を遮断するのです。
一般的な外壁の構造材には下記の種類があります。
・モルタル壁
セメントに水とセメントを混ぜ合わせて壁面に塗りつけて構築する構造材です。
モルタルが乾く際に収縮現象が起きて壁面にクラックが起こりやすいです。
経年により家屋自体の立地(道路沿いとか)等、地震の影響を受け細かいヘアークラックも起こってきます。
サイディング壁
モルタル壁とは違いクラック等の発生は起こしませんが、経年と共に工場出荷時の表面塗装に劣化が生じるので、まったく無塗装のまま放置すると、壁面自体の寿命を縮めます。
サイディング壁を取り付ける時の繋ぎ目がコーキング材で塞いでいるので、こちらが劣化したら、この部分から漏水します。
ガリバリウム鋼板壁
近年に出てきた新建材でガリバリウム自体が高耐久で錆びに強く寿命は長いのですが、永年大丈夫かと言うとそうではなく、30年超の長期スパンになれば疑問です。
またサイディング壁同様、鋼板同士の繋ぎ目のコーキング材が劣化したら漏水がそこから始まるので完全とは言えません。
外壁塗装の周期
新築時の施工から経過して10年を超えた辺りから、ご検討されることをおすすめします。
遅くても15年までには外壁を再塗装した方が賢明であり、安全だと思います。
何故ならば、モルタル壁なら10年超えた時点で細かなヘアークラックも発生してくるので、壁面自体も雨水の弾きも悪くなってきています。
日当たりが悪い場所であれば、藻やカビ、苔の発生もあります。
劣化して塗膜効果が無くなってくると言う事は、雨水の水分や湿気が壁面に浸透し易くなるので、次第に内部躯体を痛めることにも繋がるのです。
従いまして、早目の修繕が建物を長持ちさせるのです。
サイディング壁やガルバリウム壁はモルタル壁に比べてクラックは発生しにくいですが、前述のとおり繋ぎ目のコーキング材が劣化して瘦せてきますと隙間が生じて、雨水が侵入します。
壁面自体は長持ちしても繋ぎ目から雨水の侵入がありますので、せめてコーキングの打ち替えだけでも行っておいた方がいいでしょう。
外壁塗装が必要と思われる兆候
新築施工時から10年ほど過ぎた辺りから素手で外壁面を擦りますと、手に粉のようなもの外壁の塗装色が付着するようになります。
いわゆるチョーキング現象ですね。
経年により劣化して塗膜が浮き上がって来ているので同現象がおこるのです。
外壁をそろそろ再塗装してくださいと言うサインですね。
外壁の大敵は雨風でもありますが、一番は紫外線による影響が劣化の最大の原因です。
従いまして、日当たりのいい場所から顕著に現れてきます。
既存の塗膜に劣化が始まって来ますと、水弾きも悪くなってきます。
日当たりが悪く、湿気が多い場所はカビや苔が自生してくるので、美観が悪くなってきます。
そのような現象が始まってきますと、建物的にも悪影響が起こりえるので、早目に外壁塗装を実施して保全を進められた方がいいでしょう。
外壁塗装しないでいると・・・
モルタル壁でしたら、構造クラック、ヘアークラックから雨水が侵入し、壁面内部のラスや防水紙を損傷させて、木部を腐らせる恐れがあります。
実際にそのような現象が起こり、壁面の一部をハツリ、部分的に修繕しているモルタル壁もございます。
サイディング壁でしたら、クラック等は起こりにくいとは思いますが、繋ぎ目のコーキングが劣化した事により雨水が侵入しますので、内部が同様な現象が起こるでしょう。
放置したのちには、湿気が有る場所を好むシロアリが発生するかもしれません。
まとめ
前編、後編に分けて外壁塗装のタイミングを述べさせて頂きましたが、10年をすぎた辺りから再塗装による修繕を意識し始め、時々手で触ってチョーキング現象が起こっていないか意識しておくことをおすすめいたします。
同時にその時期に差し掛かって来るまでに、外壁面のひび割れ、クラックを発見したら、日曜大工でもいいのでコーキング材を壁面に塗布してクラックからの雨水の侵入を早目に防いでおいた方がいいでしょう。
サイディング壁の繋ぎ目のコーキング材も経年が経って来たら、目視でコーキング表面がひび割れしていないか確認しておいてください。
指でコーキング表面を突いてみてコーキング自体に弾力性を感じず、ゴムのような柔らかさが無くなって来たらコーキング打ち替えのサインです。
硬化してきたことによりコーキング自体が肉痩せしてコーキング目地自体に隙間が生じて雨水が侵入しやすくなります。
目線と同じ高さにある場所でしたら、簡易的に瘦せたコーキング目地の上から増し打ちをするかして対処します。
それが高所でしたら梯子が必要ですし、場所が場所でしたら足場が必要になってきます。
いずれにしろ足場が必要になってくる段階で足場代金が発生して来ますので、コーキングだけの施工で終わらしたら、もったいないので合わせて外壁塗装も施工した方がいいと思います。その様な状況になりましたら、お考えください。
最後までご閲覧ありがとうございました。
京都市山科区を中心に外壁塗装工事、屋根塗装工事を承っているリペインターズです。
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