京都府八幡市にて下屋天井のケイカル板塗装〈F様邸雨漏り修理〉
2023/05/17
こんにちはリペインターズの広報担当です。
京都府八幡市のF様邸の下屋の天井塗装の様子をご紹介しております。
下屋上のシート防水工事の終わりましたので、今回は下屋真下部分の塗装工事に入っていきます。
★前回の様子はこちら
下屋内部の構造材はやり直しした場所をケイカル板(ケイ酸カルシウム板)で蓋をしました。
今回はこちらに塗装を行っていきます。
下塗り
使用塗料
使用する塗料は日本ペイント社の【水性カチオンシーラー】です
【特徴】
・下塗り塗料として、適応出来る範囲が広く、密着力に優れたカチオン(電荷安定型)のシーラーです。
・耐アルカリ性ですのでケイカル板のようなセメント材の付着性を向上します。
・同じ日本ペイント社の弾性仕上げ材の下塗りとして使用でき、次の工程のタイルベース吹き付けに役立ちます。
・塗布対象となる素材はモルタル、コンクリート、ALC、サイディングボード、成形押出セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、PC板などのセメント系建築材に対応しています。
・環境性能にも配慮しておりましてホルムアルデヒド拡散等級F☆☆☆☆エフフォースター認定です。
下塗り施工の様子
それでは下塗り塗装を開始していきます。
刷毛とローラーを用いて新しく貼り合わせたケイカル板部分を塗り進めていきます。
端や隅などの細かな手の入りにくい個所は刷毛を多用し、広い面はローラーに持ち替えて施工していきます。
この下塗りを塗り進めた後は玉吹き塗装をして模様をつけていかなければいけません。
構造材修繕後に蓋をしたケイカル板は軽量で下屋に負担がかからない材料なのですが、表面が平坦な材料ですので既存の部分との差が生まれます。
既存の下屋下の内壁や天井は元々玉吹き塗装で模様がつけてありましたので、その部分と合わせなくてはいけません。
玉吹き塗装無しで進めてしまうとケイカル板部分が他の個所と違和感を生んでしまいますので、しっかり模様付けをしていきます。
しばらく作業の後に下塗り塗装の方は無事に終了しました。
玉吹き塗装
今回は、玉(タイル)吹き塗装をしてケイカル板表面に模様を付けていきます。
下屋下の既存内壁や天井はもともと玉吹き模様が施されています。
この模様を新たに貼り直したケイカル板部分にはありませんので、玉吹き塗装を吹き付けして模様を作り、既存部分との差異を無くして統一感を出していきます。
使用塗料
使用する塗料は日本ペイント社の【タイルベース】です。
吹き付けでもローラーでも両方塗装可能なアクリル樹脂系エマルション塗料です。
優れた機能性と美しいテクスチャー模様を形成できる製品です。
【特徴】
・吹き付けでもローラーでも塗装可能な塗材E主材合格品です。
・耐久性も優れており美しさを維持します。
・アクリル樹脂配合の1液性水性塗料で、環境性能適応品で人体に有害な物質を含んでおらず、ホルムアルデヒド拡散等級エフフォースター認定品です。
玉吹き施工の様子
それでは作業を始めていきますね。
まずは養生から入り、塗料が関係の無い所に付いてしまわない様にマスカーテープを用いて養生していきます。
玄関先の下屋部分の軒天井は施主さまの出入りもあるため、滑り止めの効果があるノンスリップマスキングテープを使用して足元を保護しています。
これにより、塗料が床に滴り落ちてしまうことを防ぎ、不必要な事故を未然に防ぎます。
既存の玉吹き模様がある個所もしっかり養生します。
この部分に塗料が重なると、模様が変わってしまいますから養生で防いでおきます。
次に今回の玉吹き塗装となる塗料の用意をします。
塗料となるタイルベース主材に水を規定量、混ぜ合わせてよく攪拌します。
出来上がりましたら玉吹き塗装の吹き付けに使用するタイルガンに塗料を充填していきます。
塗料のノズル口径を調節して、コンプレッサーの圧力も規定値に設定します。
実際の吹き付け前に事前に用意したべニア板に試しに吹き付けて、既に形作られている内壁や天井部の玉吹き模様に近い模様を再現します。
ここは、いきなり吹き付けて模様が粗すぎると修正するのが大変になりますので、事前に関係ない個所で練習してから本番に挑む訳です。
タイルガンのノズルの角度や天井との距離を考えて吹き付けて模様を形作っていきます。
色の濃さや天井の補修状況によってムラになる場合があるので、均一に吹き付けるように意識して施工します。
ノズルの吹き出し量とコンプレッサーの圧力も任意で調節して対応します。
この塗装の世界では吹き放しという作業ですが綺麗な模様を、対象となる場所に形作っていくのはそれなりの経験と勘が必要になってきますので熟練した職人が成せる技です。
作業の方は順調に捗り、求めていた玉吹き模様は既存とは大差なく新規ケイカル板部分に再現できました。
上塗り
玉吹き塗装は塗膜を形成するというよりも、模様を付けているだけですので今回上塗りを行って塗り重ねる事により、しっかりとした厚みのある塗膜を形作ります。
使用塗料
使用する塗料はSK化研の【水性ケンエース】です。
☆水性ケンエース(上塗り)
・水性化によるVOC1%以下、F☆☆☆☆エフフォースター認定で環境性能に優れているので室内でも安心して使用できます。
・密着性の他、透湿性にも優れており、経年後の塗膜の浮きや剥がれを抑えることができます。
・落ち着きのある艶消し塗料であり、仕上がりが美しい点も特徴のひとつです。
・塗膜は硬く綿密性にも優れており、汚染除去性にも優れています。
・また、1液性の塗料であり、施工前に混ぜ合わせる必要がないため、施工性にも優れています。
上塗りの施工の様子
まずは塗料を準備します。
規定量の水を加えてしっかりと攪拌し準備が整いましたら、天井部分を塗るのに脚立を使用して、刷毛を使って、最初はカドやスミなど塗りにくい箇所から塗っていきます。次にローラーに持ち替えて今度は広い面を塗っていきます。
塗り肌を整えながら、塗料の厚みも意識して塗料を塗っていきます。
限られた面積ですが、玄関上の軒天井は目立つ部分なので、塗料の塗り継ぎが起こらないようにしっかりと塗装しています。
塗装作業が完了したら乾燥させます。
塗料の種類によって、乾燥時間は異なります。
水性ケンエースは乾燥が比較的早いので、短時間で完了することができます。
乾燥後にマスキングテープを取り外します。
完全に乾燥する少し前にテープを外して行くのが綺麗に剥がせるコツです。
その後周囲を清掃してやり残しや道具の忘れ物が無いか確認して現場を後にします。
本日はこの辺りで失礼します。
この記事の施工実績は下記をご覧下さい。
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経験豊富な職人が在籍しているため、塗装工事をお任せいただけます。
また、山科区以外の地域からのお問い合わせも大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。