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室内塗装の費用とメリット・デメリット

2021/11/26

室内塗装の費用とメリット・デメリット

室内の壁や天井を装飾する方法は、クロスや壁紙だけではありません。
今回は、塗装で室内を美しく彩る、『室内塗装』についてご紹介させていただきます。
近年、特に飲食店などの店舗の内装に人気の室内塗装ですが、一般住宅の室内にも選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょう。
とはいえ、室内塗装の良し悪しを知らずにクロスと比較することも出来ませんので、室内塗装のメリットとデメリットについてや費用についても解説させていただきます。
この記事を最後までご覧いただくと、室内塗装への理解が深まり、今後のリフォーム等の際に理想の部屋を作るための選択肢がひろがります。

ライターは、京都市山科区に住む現役塗装職人の高橋です。
山科区を中心に近隣地域の塗装工事を請け負う塗装店『リペインターズ』の代表も勤めております。
室内塗装のメリットとデメリットを理解して自分らしい部屋づくりを楽しみましょう!

室内塗装とは?

室内の壁や天井のリフォームで最も人気があるのは、クロスや壁紙ですが、最近では塗料を塗布する室内塗装によるリフォームも注目されています。
室内塗装は、クロスにはない質感や温かみを再現できるのが大きな特徴です。
塗料には大きく分けて水性塗料と油性塗料がありますが、室内塗装では有害物質などの化学物質が少なく、また臭いも少ない水性塗料がよく使用されています。

室内塗装のメリット

室内塗装のメリットをご紹介します。

①施工の自由度が高い

液体塗料を塗布するので、クロスでは施工が難しい複雑な形の箇所も美しく仕上げることができます。
また、クロスでは出せない塗装独特の風合いや質感も魅力の一つです。
壁や天井の素材そのものに凹凸で模様がついていれば、形はそのまま活かせるので色を変えるだけでも新たな味わいが出てきます。

②色の種類が豊富

塗料の色は、実は無数にあるのです。
塗料メーカーが販売している塗料には色や種類によって品番が設けられていますが、その塗料を混ぜ合わせることによって、お客様が本当に使いたい色に調整する事も可能なのです。
デザインや色にこだわりたい方には、ご自分のイメージに最適な色を実現できる、豊富な種類のある塗装の方がオススメです。

③温かみのある質感

室内塗装は、塗装ならではの温かみのある質感が魅力で、塗装することでカフェやレストランのようなお洒落な雰囲気を楽しめます。
上でもご紹介したように様々な塗料が販売されていますので、例えばフランス製の塗料を使うことでパリのアパルトマンのような雰囲気を出すことも可能です。
また漆喰や珪藻土など自然素材のものを使用することで、素材の温かみや、調湿機能なども期待できます。

④廃材が出ない

塗装の場合、次の内装工事の際にゴミが圧倒的に少なく済みます。
クロスと違って古い壁紙をはがして新しい物を張り付ける作業がないためです。
廃材が出ないことで環境にも優しい工事なのです。

⑤補修が簡単

部分的に傷んでしまったり、補修が必要な場合は塗装の方が便利です。
周りの色に合わせて調合した塗料を塗るだけなので作業も比較的短時間で済みますし、費用もそんなにかかりません。

クロスの場合だと場合によっては壁一面の壁紙の交換が必要になりますので、メンテナンスの意味では塗装の方が楽かもしれませんね。

室内塗装のデメリット

次に室内塗装のデメリットをご紹介します。

①工期が長い

壁紙やクロスを施工してある壁から塗装にする場合はクロスをはがしてから、下地を塗装ができる状態に直さなければいけないのでその分時間がかかります。

クロスや壁紙なら6~8時間で終わる規模の工事でも塗装の場合は半日~数日かかってしまう場合もあります。
また、完全に乾くまでに施工箇所に触れることが出来ないの点も不便です。

②費用が高い

前述のように、施工に時間と労力がかかるので工事費が高くなる場合があります。
ただ、クロスの場合は部分的な張替えが難しいので、補修やごく小規模の工事でしたら塗装の方が断然お安く済むのです。
ご希望される工事の規模によって使い分けるのも一つの方法かもしれませんね。

③工事中の臭いがする

塗料には独特のツンとする臭いがあり、苦手な方も多いかと思います。
塗料が乾くまでの1~2日程度は室内に臭いがするので、換気が必要になります。
外気温が厳しい季節はちょっと大変ですね。

室内塗装と壁紙クロスの費用について

室内塗装の費用

室内塗装の費用は、部屋の広さや塗料の種類、塗装する面の状態などによって異なります。
一般的な塗料を使用した場合の室内塗装の費用は、1㎡あたり1000円~が相場です。
例えば一般的な大きさの住宅の場合は4~15万円程度です。塗装する箇所によって値段が異なり、リビングや廊下など広いスペースを塗装する場合はその分高くなります。
たとえば100㎡の場合は、約10万円前後が一般的な費用です。
浴室やトイレなどの狭いスペースの場合は、5~10万円程度です。特に浴室など高い防水性が求めれる場所は、防水機能の高い塗料を使用します。
既存の壁を塗り替える場合には、下地の壁の状態によって値段がかかってきます。浴室にカビが生えているようなケースではカビの除去作業費用などもかかってきます。

壁紙クロスの費用

壁紙クロスの費用は、塗装と同様に、使用する壁紙の種類やデザイン、壁の広さや状態などによって異なります。
一般的な壁紙クロスを使用した場合のクロス張りの費用は、1㎡あたり800~1500円が相場です。
よく流通している一般的なデザインのものを使用すれば費用は安くなりますが、デザイン性が高くて希少性のあるクロスや輸入クロスを使用するとその分高価になります。
小規模な50㎡の空間の場合、4万~8万円程度、100㎡の広い空間の場合は8万~15万程度が目安です。
壁紙クロス張りは、小さくて凹凸の多い複雑な空間ほど技術が必要で手間がかかるため高額になる傾向があります。

また、壁紙クロスをDIYで施工する場合でも、壁紙の代金や必要な道具の購入費などがかかることを考慮する必要があります。
DIYの場合は施工技量や時間も必要となるため、注意が必要です。

クロスと塗装は両方魅力がある

今回は室内塗装への理解を深めていただくために塗装に関するメリットとデメリット、そしてそれぞれの費用についてご紹介させていただきました。
クロスは大量生産されている一般的なものを使用すればコストは抑えられますが、ありきたりなデザインになりがちです。
汚れにくいものや美しい模様のプリントされた物など、種類は沢山あるので選ぶのが楽しい反面、こだわるとその分費用は高くなります。

塗装はクロスよりも割高ですが、色やデザインを好きに選ぶことができます。
お部屋にこだわりたい方、塗装独自のあたたかみのある質感をお求めの方にはぴったりです。

部屋の用途や規模、そしてなによりお客様のご希望に合わせて施工方法を使い分けることが満足度の高い室内リフォームを実現するコツではないでしょうか。

リペインターズでは室内塗装のご相談も承っておりますので、ご遠慮なくお問合せください!

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