屋根・外壁塗装の最適な時期とタイミング
2023/04/19
家の外壁は時間とともに色あせたり、ひび割れたりしてきます。
塗装は外観を美しくするのはもちろん、雨水や太陽光から建物を守り長持ちさせる効果もあるので定期的に塗り替えの必要があるでしょう。
また、塗装工事は外壁チェックし、下塗り・中塗り、得上塗りなどの工程をすべて完了するまでに10日~14日かかります。
外壁塗装をする際は快適に過ごせる中で、塗装に適したシーズンに行いたいですよね。
そこで、塗装の最適な時期、そうでない時期についてご紹介します。
Contents
塗装工事に好ましい条件とは?
一般的に塗料の硬化・乾燥に適した気候条件は気温15~30℃、湿度75%と言われています。
そのため、この時期であれば塗装工事はスムーズに進むと考えられます。
この気候条件を満たしているのは5月・9月ごろになります。
反対に好ましくない条件とは?
気温5℃以下、湿度85%以上です。
他にも雨や雪が降っている時、外壁面が結露していたり霜が降りている時です。
でもこの気候条件を満たしていてもデメリットもありますので、季節ごとに見ていきましょう。
春(3月、4月、5月)
春のメリット
比較的に天候が安定しているため、天候に左右されて工事の期間が延びてしまう事が少ない季節です。
気温もちょうどよく職人さんたちにとっても作業しやすい時期ですし、工事期間中窓を閉め切っていても過ごしやすいでしょう。
また、湿度が低い季節なので塗料が乾きやすく工事がスムーズに進みます。
さらに、梅雨時期は業者の予約が取りやすいでしょう。
春のデメリット
春雨前線により雨が降る可能性があり、工事がストップしてしまう事、砂埃や黄砂などのゴミが付着してしまう事があります。
ただ花粉や黄砂の時期に塗装して大丈夫かと気にされる方がおられるようですが、問題が出たという声はありません。
この時期は雨が多い季節なので、雨で塗料が流れたり、まだらになったりして工事が予定通りに進まないことが予測されます。
工事期間が長くなるのが困るという方にはオススメできません。
夏(7月・8月)
夏のメリット
夏は晴れの日が多く気温が高いため、春や秋と比べて一番塗料が乾きやすいです。
塗料の臭いは乾燥すると発生しなくなります。
工事もスムーズに進みます。
夏のデメリット
施工中は窓は開けられなくエアコンが使えない工程もあるので、辛いです。
また夕立が降る可能性があるためその時は工事がストップしてしまいます。
猛暑日などは乾きすぎに注意が必要です。
秋(9月・10月・11月)
秋のメリット
春と同様、湿度が低いため塗料が乾きやすいです。
そのため作業がスムーズに進みます。
気温も下がり、過ごしやすい気候になるため窓を閉め切った状態でも大丈夫でしょう。
秋のデメリット
秋雨前線・台風により雨となる可能性があります。
その時は作業がストップします。
この時期は、塗装業者は繁忙期に入るため、早めに施工予約をすることをオススメします。
冬(12月・1月・2月)
冬のメリット
この季節を避ける人が多いので予約も取りやすいでしょう。
冬のデメリット
はじめにご紹介したように気温が5℃以下になる日,雪や雨などが降った場合は塗料が乾かなかったり、仕上がりが悪くなるため作業はできません。
どの季節にもメリット、デメリットはありますが実際に塗装をされる方が多いのは、春(4月・5月)と秋(9月・10月)になります。
やはり天候が不安定な季節は施工を避けたいと考えておられるようです。
どのタイミングで塗装をすればいいのか?
外壁塗装に適している年数は「築10年」または「前回のリフォームから10年後」です。
だだし、年数は目安でしかありません。
外壁塗装に最適な時期を見極める方法は劣化状況で判断することです。
外壁塗装の目安
外壁塗装が必要な劣化状況の目安を見ていきましょう。
⓵チョーキング
チョーキングとは外壁の塗料が劣化して粉末状になること。
外壁の表面に白い粉が確認できたら、チョーキングが発生しています。
外壁を保護する機能が失われつつあるため、チョーキングが見つかったら外壁塗装を検討して下さい。
⓶ひび割れ
外壁の塗装や下地材がひび割れていることにより、その隙間から雨がはいってしまい、雨漏りや外壁材を劣化させたりします。
⓷塗膜の膨れ・はがれ
塗膜が不自然に膨れ上がったり、はがれていたりしていたら塗り替えをする時期です。
膨れの場がいへきの合は、内部に水や空気が入り込んで塗膜が剥離しています。
はがれが起こっている場合は、塗装が外壁を保護する役目を果たせていません。
劣化を早めるため早急に塗り替えが必要です。
⓸シーリングのひび割れや破損
シーリングとはサイディング外壁の目地や窓の隙間を埋めるゴム状の外壁材です。
シーリングが劣化するとひび割れが起こるため、外壁材の内部が雨や紫外線に浸食されやすくなります。
シーリングがひび割れていたり、破損している場合は、「増し打ち」や「打ち替え」といった補修が必要です。
⓹外壁の破損
サイディングやモルタルの外壁が欠けていたり、金属部に穴があいていたりする場合は修繕が必要です。
外壁の破損は塗装だけでは補修が出来ないため、交換が必要なケースが多いです。
以上が外壁塗装のタイミングでしたが、屋根塗装になると耐用年数が6年~8年しかもたないです。
屋根塗装の目安は前回のリフォームから8年程度を目安に考えると良いです。
年数だけではなく環境によっで劣化状況がかわってきますので地上から確認したり業者に調査してもらったりするのも必要です。
屋根塗装の目安
どのような点に着目して劣化を確認すればよいのでしょうか?
⓵色あせ
色あせは、スレート、トタン、ガルバリウム、アスファルトシングル、セメント瓦といった塗装をしているすべての屋根で発生します。
色あせは塗膜の劣化が始まった証拠なのですが、初期的な段階なのであわてて処置をしなくてももんだいないです。
色あせが始まったら定期的に劣化の進行状況をチェックしましょう。
⓶コケ・カビ
屋根にはコケやカビが発生することがあり、美観を損なう他に悪臭を放つといった影響を及ぼすので早めに対処したいものです。
コケやカビは、粘土瓦やアスファルトシングルの屋根材で発生しやすいです。
高圧洗浄で除去できる場合もありますが洗浄しても落とせなければ塗装を検討しましょう。
⓷ひび割れ
屋根にひび割れが発生すると、雨漏りや錆などの問題が発生します。
ひび割れは、スレート、セメント瓦、粘土瓦で発生する傾向があります。
細かなひび割れでも雨水が入り込んでしまう恐れがありますので、早めに補修や塗装をしましょう。
⓸塗膜の剥がれ
長年の劣化の他、施工不良でも発生する傾向があります。
スレート、トタン、ガルバリウム、セメント瓦など塗装をするすべての屋根で発生します。
塗膜が大きく剥がれ落ちている場合は、外壁材が劣化して補修費用が増えるため早めの塗装が必要です。
⓹錆
錆はトタンやガルバリウムなどの金属素材で発生し放っておくと屋根材に穴を空けてしまいますので、見つけたら早急に塗装をしましょう。
外壁塗装しないでいると・・・
モルタル壁でしたら、構造クラック、ヘヤークラックから雨水が侵入し、壁面内部のラスや防水紙を損傷させて、木部を腐らせる恐れがあります。
実際にそのような現象が起こり、壁面の一部をハツリ、部分的に修繕しているモルタル壁もございます。
サイディング壁でしたら、クラック等は起こりにくいとは思いますが、繋ぎ目のコーキングが劣化した事により雨水が侵入しますので、内部が同様な現象が起こるでしょう。
放置したのちには、湿気が有る場所を好むシロアリが発生するかもしれません。
まとめ
季節ごとの特徴、劣化状況をご紹介させていただきましたが、皆さまにとって最適な塗装シーズンがいつなのかご参考になりましたでしょうか?
最適な時期を待っている間にも、外壁の経年劣化は進みます。
少しでもご不安な点やお悩みがござましたらリペインターズにご相談ください。
京都市近郊の現場は無料で診断させていただきます。