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屋根材の浮きについて~「屋根が浮いている」と言われたら?原因や対処方法~

2023/10/30

こんにちは。京都市山科区の外壁塗装会社リペインターズの広報担当です。

年間を通じて数々の現場で施工しておりますと、屋根材の浮きに直面します。
また最近では訪問業者に「屋根が浮いている」「板金が浮いている」と言われて不安になったというお問い合わせも多くいただきます。
屋根は見えないところなので浮いていると言われたら不安になってしまいますよね。
そこで今回は「屋根が浮いている」とはどういう状態なのか、屋根材や板金が浮いてくる原因や対処方法についてご紹介いたします。

【屋根の浮きの代表的な3例】

☆1例目『スレート屋根、(コロニアル、カラーベスト)の屋根材の浮き』

スレート屋根の浮き

スレート屋根は、施工性に富み、瓦に比べて比較的軽量な屋根材です。
そのため地震対策にもなり、安価な材料の為、屋根材として広く普及しています。
このスレート屋根は、葺き上げされた新築時から経年が過ぎると、太陽光の紫外線を長期間照射される事によってスレート材表面の塗膜が剝がれてきます。
表面を覆う塗膜が剝がれてくると塗膜での保護が薄れるので、スレート材自体が雨水を吸い込み始めます。

スレート屋根は素材自体がセメントで形成されているため吸水性が高く、水を吸い込む事により膨張し始め、そして雨が上がって太陽光に当たると表面から乾燥し、この吸水と乾燥を繰り返すことで反りなどの変形が生じます。
その結果、スレート材同士の重なり面に隙間が出て浮きが発生します。
今すぐ雨漏りなどを起こすわけではありませんが、放置していると屋根材が大きく割れたり欠けたりする原因となるため早めにメンテナンスをされることをおすすめします。

☆2例目『屋根の板金の釘の浮き』

屋根の板金の釘の浮き

この現象は、屋根に板金が設置してある部分に発生します。
セメント素材のスレート屋根でも棟部分は板金でカバーしてあるので、その部分で起こってきます。
スレート屋根の他に金属屋根にも棟部などに板金が設置されています。

屋根上の板金部分は日中、太陽にさらされている影響で高温状態になります。
そして夜には気温が下がりますので、熱膨張を起こした状態から冷える事により収縮していきます。
これを経年経過の過程において、連続で繰り返す事により板金を止めている釘が自然に浮き上がってきてしまうのです。
釘が浮くとその分隙間が発生し、その隙間から雨水が内部に入り込みます。
すると板金を固定している下地である貫板が腐食を起こし、棟板金そのものが浮いていきます。

板金が浮くとその隙間からさらに雨水が侵入し、雨漏りの発生や、固定されていない棟板金が強風によって飛散する危険性も出てきます。
築7~10年で浮きが発生するため、築10年が経過したころに一度点検を受けることをおすすめいたします。

▷参考記事:屋根の「棟板金」とは?役割や雨漏りの原因・予防策

☆3例目『瓦屋根の浮き』

上記の2例と比べて見ると瓦屋根は経年劣化に強く、長持ちする屋根材です。
しかし屋根の上に何十年も乗っていると、台風時の強風を度々受け、瓦にズレが生じる事があり、また強風時の飛来物により瓦が損傷する事もあります。

それらの影響から雨漏りにつながる事があります。
古い屋根瓦を長年使用している状態ですと、瓦を安定する為に土が葺かれているのですが、経年により、次第に瘦せはじめて瓦の安定が確保出来なくなり、瓦の浮きやズレを発生させることもあります。

屋根材の浮きを放置するとどうなるのか?

貫板の腐食

最初は僅かな浮きであっても、放置状態が進むとか棟板金の下に手が入るぐらいに浮いてしまうこともあります。
そうなると、台風などの強風の時に板金ごと飛ばされてしまう事態になりかねません。

また、飛散しなかったとしても隙間から雨水が侵入しますので、下地材を痛めてしまいます。
水が屋根材を超えて浸入すると、最初はルーフィングシートである程度の期間は持ちこたえますが、ルーフィングの防水機能が無くなると今度はその下の野地板(構造板)にまで浸透し、放置すればまず間違いなく腐食や雨漏りにつながってしまいます。

屋根や板金が浮いてしまったら、どうすればいいの?

☆板金屋根、棟板金の場合

早期の状態ならば浮いている釘を打ち付け、締め直して板金材を押さえます。
棟板金の周りをコーキング材で充填する事により対応します。
もちろん緩み防止で釘部分にもコーキング材を打っておきます。

しかし、釘を打ち直し、締め直しても固定されない場合には下地の貫板が雨水の侵入で痛んでいることを疑います。
下地の貫板が雨水の侵入で腐っている可能性がありますので、板金を取り外して新たに貫板を交換してから前述のとおりの作業が必要になります。
板金自体も風の影響による反り、歪みが生じているなら、再利用するより交換された方がいいでしょう。

☆スレート屋根の場合

前述のとおり、新築時のスレートの塗膜も経年により厚みが失われてきていますので、放置しておくのはスレートの素地の劣化をドンドン進めてしまいます。
このような場合には、スレート屋根に塗装を行います。
塗膜が失われて、素材のセメント剥き出しになったスレート材に新たに塗膜を形成して屋根材を保護します。

☆瓦屋根の場合

瓦のズレや浮きの影響で雨漏りが発生してきたらその都度補修で対応するのですが、年数が経過した瓦屋根の場合、頻繁に補修が起こりがちになりますのでどこかのタイミングで屋根瓦のリフォームが必要となります。
瓦屋根のリフォームには屋根材ごとすべて外して新たに葺き替える葺き替え工事か、瓦を再利用する葺き直し工事の二つがあります。

古い瓦を選別し、使える瓦は使って部分的に新しいのを混ぜて行くコスト安の方向で進めるのか?すべて真新しい瓦で葺き上げしていくか?使用している瓦の年数や状態にもよりますので、職人との打合せが必要です。

「屋根が浮いている」「板金が浮いている」という訪問販売に注意!

「屋根が浮いている」「板金が浮いている」と言って突然訪問してくる業者の中には残念ながら悪徳業者がいる可能性があります。
実際に「屋根が浮いているから無料で点検します」と言われて屋根に登ってみてもらったらわざと屋根材を破損されたという悪質なケースも報告されています。
「今修理しないと雨漏りする」などと言われてあわてて工事を依頼したら高額な工事費用を請求されるようなケースもあります。
屋根や板金が浮いていて放置すれば雨漏りする可能性はありますが、今すぐに雨漏りをするわけではありません。
もしそのような訪問業者が来ても屋根には上がらせずに、一旦ひきとってもらうようにしましょう。
そして他の業者に見積を依頼するなど冷静な対応が重要です。

▷参考記事:詐欺に注意!悪徳塗装業者の代表的な手口と注意点

【まとめ】

今回は屋根や板金の浮きについて、原因や対処方法をご紹介いたしました。
屋根や板金の浮きは放置しておくと雨漏りなど後々に多大なる出費を招く危険性もあるため、早めに対処されることをおすすめします。
板金部分の釘の浮きでしたら早ければ5年をすぎたあたりから発生し始めます。
しかし棟板金は屋根の一番高いところにあるためなかなか肉眼で確認するのは難しい場所です。
大きなダメージによる高額な工事を防ぐためにも定期的な屋根の点検を受けることが、家を守るためにも重要です。

竣工した時より10年に近づいて来たら、点検を依頼されたほうが良いでしょう。
屋根塗装も大体10年ぐらいが目安となります。

リペインターズは京都市山科区を中心に京都全域にて外壁塗装工事、屋根塗装工事を承っています。
屋根や外壁に関しては経験豊かな職人が在籍しておりますので、お任せください!
屋根の点検を無料で実施しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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