なぜ外壁塗装・屋根塗装は必要なの?京都の塗装のプロが徹底解説!
2021/09/01
皆様は、なぜ住まいには外壁塗装や屋根塗装など塗装を行う必要があるのかご存知でしょうか?
簡単にお伝えすると「家を自然環境から守るため」です。
もちろん建物外観が綺麗になるのも大切ですが、何よりの目的は外壁・屋根の保護なのです。
Contents
外壁塗装や屋根塗装の目的とメリット
建物の保護
外壁や屋根は常時屋外にあるものなので、住まいを取り巻く環境にもよりますが、雨や風、紫外線といった自然環境による影響は必ず受けています。
特に日本のように四季がはっきりしている地域では、梅雨や台風、季節ごとの温度差や湿度の変化などが建物に大きな負担をかけます。
そういった自然環境によるダメージを軽減するために、外壁や屋根に塗料を塗って形成される塗膜によって守っているのです。
外壁にはサイディングやモルタル、ALCやコンクリートなど様々な種類があり、外壁材によって塗る塗料も変わってきます。
具体的な効果には下記のものがあります。
・防錆性(棟板金や金属屋根、トタン屋根など、金属部分の錆の発生を抑える。金属サイディングや金属屋根に塗装)
・防水性(防水性のある塗料で表面をコーテイングすることで、建材が雨に触れて水分を吸収することを防ぎ、雨漏りの発生リスクを軽減させる)
・遮熱性(塗布することで、外壁や屋根表面から屋根内部へ熱が伝わりにくくなる)
などがあります。
とくに屋根は外壁よりも紫外線や風雨の影響を受けやすいため、外壁よりも劣化が早く、より耐久性のある塗料が塗られることも多くあります。
断熱・遮熱効果で快適な室内環境に貢献
近年では、断熱性や遮熱性の高い塗料が開発されています。
遮熱塗料を塗布することで、外壁や屋根の表面温度の上昇を抑制し、室内の温度が高温になることを防止します。
また断熱塗料は、表面の熱が内部に移動することを防ぎ、室内の温度を一定に保つことができます。夏は涼しく冬は暖かい室内環境を保つことができ、冷暖房費の削減にもつながります。
最近の夏がどんどん熱くなっていることから、屋根は特に紫外線による表面温度の上昇が著しい箇所でもあるので、屋根に遮熱や断熱塗料を塗布されるご家庭も増えてきました。
美観の維持とイメージチェンジ
紫外線や雨風により、外壁や屋根の色が徐々に褪せていくことは避けられません。定期的な塗装により、鮮やかな色を保ち建物の美観を維持することができます。
経年劣化で古びてしまった外観を、塗装することで新築のようによみがえらせることができます。
また、お好みの色で塗装することでお住まいのイメージをガラッと変えることも可能です。
こちらで弊社が施工させていただいた実際の事例をご紹介いたします。
事例1:
こちらは古びたモルタル外壁をカラーシミュレーションして緑と白のツートンカラーで塗装いたしました。
京都市左京区にてカラーシミュレーションを活用した戸建て外壁塗装
事例2:
こちらは元の鮮やかな赤色からマウンテンブルーとレモン色のツートンカラーに塗装した例です。
滋賀県大津市にてA様邸外壁塗装〈マウンテンブルーとレモン色のツートンカラー>
資産価値の向上
定期的な外壁塗装や屋根塗装は、建物の美観を維持するだけでなく、その資産価値を高める効果もあります。
見た目の美しさは、建物の印象を大きく左右し、将来的な売却時にも高評価を得るポイントとなります。
特にマンションやアパートでは、建物の印象は入居を検討される方には重要なポイントです。定期的な塗装は高い入居率の維持にも欠かせません。
雨漏りの防止
塗装が劣化すると、屋根や外壁が直接水に触れて、建材が水を吸収するようになります。
特に窯業系サイディングやスレート屋根などセメント系の建材は、素材そのものには防水性がないため、吸水率が高くなっています。水を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮することを繰り替えすことでひび割れや反りが発生します。
外壁や屋根のひび割れは、放置すると大きくなり、やがて雨漏りを引き起こす原因となります。
雨漏りは内部構造にまでダメージを与える可能性があります。これにより、建物内部に湿気がこもりやすくなり、カビの発生やシロアリの発生リスクが高まります。
こうした雨漏りに次被害はは建物内部の劣化を加速させる大きな原因となります。定期的な塗装により、建物の外壁や屋根の隙間を埋めることで、雨漏りを未然に防ぐことができます。
防錆対策
特に金属部分において、錆は重大な劣化の原因となります。
金属部分を塗料でコーティングすることで、雨が直接触れるのを防ぎ、錆の発生を防止します。
また防錆効果のある塗料を使用することで、金属部分の錆の発生を防ぎ、長期間にわたり美しさと耐久性を保つことができます。
金属部分は錆びやすく、定期的な塗装で錆を防ぐことが重要です。
塗料の耐用年数(寿命)について
どんな塗料であっても塗料には耐用年数が定められています。
ここで言う耐用年数とは、実際にどれくらい塗料が性能を維持できるかではなく、各塗料メーカーが定める耐用年数を指します。
これを実際に塗料が何年もつかという耐用年数と分けて、期待耐用年数と言います。
塗料の実際の耐用年数は住まいを取り巻く環境によって異なります。(※雨の多い地域、海に近い地域など)
耐用年数を過ぎ、塗料本来の性能が失われてしまった塗膜には外壁や屋根を保護する力が失われています。
そうなれば外壁や屋根は自然環境の影響を直接受けてしまい、素材自体の劣化・風化・腐食・錆などが早く進行してしまいます。
劣化や風化、腐食が起こってしまえば、塗り替え以外に外壁や屋根の修繕が必要になってしまうケースが多く、塗装以外に多額の修繕費用が必要になるでしょう。
各メーカーが定める耐用年数を施主様自身もしっかり把握しておき、耐用年数より早め早めに点検を行い、必要に応じてメンテナンス・塗り替えを行うことで、不要な出費を避けることができます。
外壁塗装や屋根塗装のサイン
外壁塗装の塗り替えのサイクルは約10年と言われています。
しかし上でもご紹介したように、お住まいの環境によって劣化の進行度合いは異なります。
以下に、外壁塗装や屋根塗装が必要となる劣化のサインをいくつか紹介します。
チョーキング現象
外壁に触れると白い粉が手に付く現象です。これは塗膜が劣化している証拠であり、防水機能が低下しています。
ひび割れやクラック
外壁や屋根にひび割れやクラックが見られる場合、水分が内部に浸入しやすくなり、建物の内部構造がダメージを受ける可能性があります。
塗膜の剥がれ
塗膜が剥がれている場合、屋根や外壁の防水機能が失われているため、早急に塗装が必要です。
色褪せ
紫外線や雨風によって塗装の色が褪せている場合、美観だけでなく、防護機能も低下している可能性があります。
カビや藻の発生
外壁や屋根にカビや藻が発生している場合、湿気がこもりやすくなっているため、防カビ・防藻塗料での塗装が必要です。
金属の錆
金属屋根などに錆が発生している場合は、塗り替えのサインです。放置していると錆が広がり、やがて穴が空いてしまって雨漏りの原因になってしまいます。
塗り替えのサインについて詳しくは下記もご覧ください。
外壁、屋根以外の塗装について
防水工事の必要性とは?
外壁や屋根以外の塗装工事としてよく行われるのが防水工事(防水塗装)です。
防水工事とは、主にベランダやウッドデッキなどのコンクリート部分・鉄部・木部に行う工事で、雨や水にさらされる部分を防水処理を行います。
特に建物の造りが鉄筋コンクリート造の建物には防水工事は必須となります。
鉄筋コンクリートに浸水が起こると、コンクリート内部の鉄筋を腐食させてしまうので、耐久性が著しく低下してしまうためです。
一口に防水工事と言っても、工法には種類があります。
・アスファルトシート防水
新築時、またはアスファルト防水の改修時に行う工法です。
・バルコニーウレタン防水
防水工事の中で一般的な工事です。形成される防水層が軽量で、建物に負担をかけないというメリットがあります。
・屋上ウレタン防水
機械化スプレー方式のウレタン防水工事です。
室内塗装とは?
室内塗装とはその名の通り、「屋内・室内の壁、または建具などを塗装する工事」です。
室内のリフォームにおいてはクロス張替えと比較されることが多く、
・クロスには出せない質感を出せる
・オリジナルの色合いを作ることができる
・クロスを張ることができないような狭部であっても塗装することができる
など数多くのメリットがあります。
また、クロス張替えと比較して安価で済むのも室内塗装の大きなメリットの一つです。
ただし、室内塗装では塗料の選択が重要で、刺激性の少ない水性塗料を選ぶようにしましょう。
油性溶剤には化学物質が多く含まれており、乾燥すると揮発して空気中に飛散してしまいます。
そうなるとアレルギーやシックハウスの原因ともなりかねないので、塗料の選択は業者と一緒に熟考する必要があると言えるでしょう。
まとめ
外壁塗装や屋根塗装は、建物を美しく保つだけでなく、表面を塗料の膜で保護することで雨漏りを防止するために重要な工事です。
定期的なメンテナンスにより、建物の資産価値を維持し、雨漏りなどの大きなダメージを未然に防ぐことができます。
雨漏りや錆の防止も含めた総合的なメンテナンスが、建物の長寿命化につながります。
他にも塗装によるメンテナンスには防水塗装や室内塗装があります。
京都の気候やお客様のご要望、建物の状態に合わせた最適な塗装プランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
私たちプロの塗装業者であるリペインターズが、あなたの大切なお住まいを守り、未来へと繋げるお手伝いをいたします。
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