京都府向日市にて外壁塗装の仕上げ、付帯部塗装<中古戸建ての外壁塗装工事>
2023/03/21
こんにちはリペインターズの広報担当です。
引き続き、向日市の外壁塗装の様子をご紹介しております。
<前回までの施工>
左官屋さんの下地調整も終わり、いよいよ外壁に塗料の密着度を上げるシーラーを下塗りしていきます。
下塗塗料は次の工程である上塗りの密着度を上げる為に重要な項目の一つでもあります。
Contents
施工の様子(下塗り)
使用塗料
使用する塗料は日本ペイント【水性カチオンシーラー】です。
塗布する外壁面の下地との親和性が高く、密着性に優れ架橋後に硬化していきます。
光沢、対候性、耐汚染性効果が期待できるアクリルエマルション塗料です。
内部にも外部の部材にも塗装可能で特に室内のケイ酸カルシウム板には水性塗料なのでマッチします。
☆製品特長としましては
・下塗り塗料としましては、適応できる範囲が広く、密着性に大変すぐれたカチオン系のシーラー材です。
・耐アルカリ性でモルタル及びケイカル板等の表面の付着性が優秀です。
・水性塗料ですので弱溶剤(油性)より扱いやすく、安全です。
・弾性仕上げ塗料の下塗りとして使用でき、幅広い範囲の塗料の下塗りとして多用できます。
水性アクリル樹脂系下塗り塗料で、1液タイプですので2液タイプのように施工直前での混ぜ合わせが必要で無く、使い勝手に富んだ塗料であります。
塗布する素材はモルタルはもちろんの事、コンクリート、ALC、サイディングボード、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、スレート材、PC板と多岐に渡ります。
環境性能もホルムアルデヒド拡散等級F☆☆☆☆エフフォースター認定を取得しており外部には塗装するのはもちろんの事、内部での施工でも臭気を気にする事が無いので引き渡しが迫っている現場の施工でも影響が出ません。
施工
色目は透明とホワイトがある内、今回はヤニ止め効果を考えてホワイトを塗布していきます。
既に前日までに、マスカーテープによる養生作業が済んでおります。
新規で入れ替えたサッシは汚してはならないので何重にもマスカーテープで完全に覆っておきます。
現場は交通量の多い道路に面していますので、長年において排気ガスの影響も受けております。
今回のサッシ入れ替えで窓枠まわりは新たに壁起こししていますので、モルタル外壁の新旧の差が生じるなど、均質な状態ではありませんのでヤニ止めやアク止め効果の高いカチオンシーラーが適しております。
養生作業が終わりましたら、水性下塗り塗料に指定された希釈率の水を混ぜ合わせ攪拌して塗料を作り、必要量を持って足場に昇り、塗布作業を開始していきます。
セオリー通りに刷毛を使い、手の入りにくい、隅や角などの細かな場所から塗り進めていきます。終わりましたらローラーに持ち替えて、それ以外の広い面を塗っていきます。
塗り残しや塗膜の厚みも確保するために、ローラーにしっかり塗料を乗せて広げていきます。
施工中は春先のぽかぽか陽気で塗料の乾きをすこぶる良く、作業が多いに捗ります。
通常ならここですんなりと上塗りに移行しますが、今回は違います。
滅多にやらない工法ですが、ボンタイル吹き付け工法を行います。
ボンタイル吹き付け塗装
使用塗料
使用する塗料は日本ペイント【タイルラックEPOエポ】です。
ローラーでも吹き付けでも、どちらでも塗装が可能ですが、今回はボンタイル吹き付けなので、通常の吹き付けとは違う玉つき塗装を行います。
1液タイプですので硬化剤を混合必要が無く、施工性に富んでおり、エポキシ樹脂が含有されていますので、下地への密着性に優れております。
【施工】
まずは養生作業から始めます。
吹き付け塗装ですので、施工時にはマスカーテープを入念に二重貼りにして、飛散防止に対策をします。
ローラー塗装と比べると遥かに養生作業に時間が掛かり、2重に養生テープをはるのは隙間から塗料が上に抜けていかないようにする対策なのです。
ここの建物は人通りの多い通りに面しているので、視線対策の為か通り側の壁面は窓が少なく、養生作業もスムーズに進みました。
養生が終わりましたら、次は材料を用意していよいよボンタイル吹き付けの開始です。
材料をカップガンに入れて、壁面に吹き付けます。
玉吹き吹き付けですので、塗膜を形成するようにはカップガンからは出てきません。
あくまでも模様付けなので塗料が玉状となってガンから噴出され独特の音と発して壁面にくっ付いていきます。
吹き付けされた表面は例えるなら『雪見せんべい』の表面のように塗料で模様を付けていきます。
今回、この外壁は古い既存サッシを排して新たに最新式のサッシに入れ替えた為に壁を壊しました。
新しく補修したところはボンタイル吹き付けの模様がありませんので、その部分を今回吹き付けにより再現しています。
この模様を付けるのも種類がありまして、吹き付けた直後の凸凹した塗料を、そのまま放置して、起伏差が付いたまま仕上がりとする工法と吹き付け直後のまだ乾き切っていない塗料を上から押さえていく工法があります。
後者をヘッド押さえ工法と呼びます。
ここの現場ではこのヘッド押さえを選択されているのでご要望に答えます。
ヘッド押さえは吹き付けした後の、未だホヤホヤの状態の塗面を専用の道具であるヘッドカットローラーを使って押さえつけていきます。
このヘッドカットローラーは通常のローラーとは違い回転する部分にスポンジが付いておりません!
ではどうなっているかと言うと、プラスチックの樹脂素材になっていて、その部分にシンナーを浸して、吹き付けられた玉状の塗膜を抑える事で、盛り上がっていた塗膜が潰れて平坦になる模様がヘッド押さえと言います。
シンナーに浸す事で塗料を弾くので塗ったばかりの吹き付けたボンタイルが剥がれる事が無いのです。
外壁塗装(上塗り)
外壁は完成までもう一歩という段階までたどり着きました。
前回のボンタイル吹き付けとヘッドカット押さえで形成された外壁面は既に形づかれていた、外壁凸凹を見事に再現しました。
この凸凹が付いたおかげで、新たなサッシを入れ替えた部分の外壁が違和感なく収まってれると思います。
これから、仕上げの塗料を上から塗り重ねるのでより完成度が高まります。
使用する塗料
上塗りに使う塗料は【水性セラミクリーン】です。
☆特長
・独自の開発技術により弾性セラミックシリコン樹脂を結びつける材料とする事で、一般的な単層弾性塗料と比べ、耐久性が著しく向上しました。
・施工後は塗膜表面が細かな密度の高い構造になり、汚れを寄せ付けません。
・特殊な技術により長期間に渡りカビや藻などの微生物の発生を抑え、綺麗な環境を保つ事が出来ます。
・柔軟な弾性塗膜を有しますので、塗膜下の細かなひび割れに追随して、雨水の侵入を許しません。
・主たる材料に着色した単層仕上げ塗料ですので、上塗り工程を省略する事も可能で早期に乾燥して工期短縮に繋がります。
・塗膜内部の湿気が発生しても通過する構造ですので、内部での結露を抑えます。
セラミクリーンは高耐久な低汚染型セラミックシリコン単層弾性塗材で、日本工業規格JIS A6909登録の防水形外装塗材E(艶有りが対象)に登録されており、ホルムアルデヒド拡散等級F☆☆☆☆エフフォースター認定を得ています。
主要構成成分は弾性セラミック系樹脂で構成されております。
内外装を問わず施工が可能で、適用できる下地はコンクリート、モルタル外壁、ALCパネル、スレート板等の旧塗膜に対応します。
施工
これから開始する上塗りは半艶状の塗料をローラーで塗布していきます。
まずは、規定量の水で希釈した塗料を用意します。
その後、いつもの作業通りに塗料を持って足場に昇り、最初は刷毛で隅やカドなど、刷毛でしか手の入りにくい個所を先に塗っていきます。
済みましたらローラーに持ち替えて、一気に塗料の乾き切る前に外壁面を上から下へ塗り進めて降りていきます。
外壁面の塗装作業が完成しました。
上塗り塗装も終了し、残るは付帯部分の塗装のみとなりました。
木部塗装
この現場は既存の雨樋等は一新するためすべて取り払われています。
屋根自体も以前は瓦屋根でしたのを排してガルバリウム鋼板の高耐久な金属屋根に葺き替えられています。
それに伴い屋根に降り注いだ雨を受け止め排水する雨樋も交換して新しくされるので、いつもなら雨樋部分は塗り替えするのですが今回は必要ありません。
しかし、建物1階奥のコンクリート土間部分があります。
そこは雨水が当たらないようにアクリル板波板で屋根が作られています。
波板屋根を支えている支柱は木部なので今日はここを塗装して参ります。
すでに波板の方は外していますが、経年劣化でモロくなっている可能性もあります。
ここも雨樋同様に一新されることをご提案しました。
使用塗料
塗り替え部分は木部ですので、弊社で木部塗装を請け負った際にいつも使わせていただいている日本ペイントさんの【水性ケンエース】を使用します。
弱溶剤(油性)系の1液型塗料で安定的に各現場で使用させていただいております。
塗布する対象素材を選ばず、モルタル、コンクリート、ALCパネル、サイディングボード、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、スレートのセメント系から鉄、アルミ、亜鉛メッキ鋼板、ステンレス等の金属系及び硬質塩ビ、FRP、PC板のプラスチック素材系まで幅広く対応でき、もちろん今回のような木部にも充分、塗布しても問題はございません。
塗料の特長としましては
・細かな樹脂が含有している塗料で塗布する素材への浸透性が抜群で溶剤系ながら下地への影響が少ないです。
・防カビ、ヤニ止め効果、シミ止めに威力を発揮します。
・耐水性及び耐アルカリ性に優れています。
ホルムアルデヒド拡散等級F☆☆☆☆エフフォースター認定済みであり防火認定も取得しております。
塗布対象となる波板木部支柱は、長年の雨水に晒されており時々D.I.Yによる塗り替えが行われていた為、旧塗膜に用いられたの塗料が混同している恐れがあるので、本塗料を使用しました。
施工
それでは塗装作業を開始していきます。
先ずは既存の塗装をケレン作業します。
何回か塗り重ねてありましたが、表面は塗膜が浮き上がってポロポロとしておりましてケレン作業で、すべてを剝がしていきます。
木部自体の素地が見えるぐらいまでケレンしていきます。
マジックロン、サンドペーパー、カワスキを使い、数時間後には素地の木の模様が現れるまで、作業が出来ました。
これで塗料の食いつきが良くなり、塗布後の塗膜が剝がれにくくなるW効果が期待できます。
ケレン作業が終了しましたら塗料の用意をします。
溶剤系塗料ですので規定量の塗料用シンナーを混ぜ合わせて攪拌します。
完成した塗料を刷毛に取り、塗り進めていきます。
二回塗りを行いますので、一度にたくさんの塗料を塗るのでは無く適度な塗布量を守って塗布していきます。
ムラができたり乾きが遅くなることを防ぐ為の職人技です。
完工
これにて完工です。
最後までお付き合いありがとうございました。
京都市山科区で外壁塗装工事、屋根塗装工事を中心に承っているリペインターズです。
塗装に関しては経験豊かな職人が在籍しておりますので、安心してお任せください!
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